続き5
中西君が乗り気になってくれた為、改造が決まった。
中西君は結構ノリノリでしてくれた。
背中にガスのボンベの小さなのをつけて、土砂加持の砂をばら巻けるようにした。
また、ボンベ自体も可燃性のガスを使用して、電子ライターを改造したものをつけてスィッチをつけたら、ガスバーナーにもなるようにして貰った。
それ以外にもいろいろと改造してくれた。
三鈴さんの為に戦う俺を中西君は理解してくれたと思っていたが、どうも非合法な改造とか、そういうものが趣味のようだ。
改造する間、ギラギラしていた。
これは<おやっさん>の野崎君に対しても同じだ。
<おやっさん>の野崎君のどじょう掬い人形は完全に姿をかえて、歌舞伎とかの黒衣の人形に変わった。
市松人形にはインパクトがあるが、どじょう掬い人形ではインパクトが無いし、戦いには影からのフォローがいるとの事からだ。
そうして、その改造にノリノリだった中西君のおかげで2日後の夜には改造は終了した。
「ふふふふ、改造人間を作る奴の気持ちが良く分かりましたよ」
完全に座った目でそう中西君が語った。
どうも、こういうのにドハマリしたようだ。
ちょっとやばいかなと思ったが仕方あるまい。
「ありがとう」
俺が頭を下げた。
「とりあえず、私は出かけてまいりますので」
しれっと<おやっさん>の野崎君が出ようとしたら、中西君が止めた。
「彼女のとこに行くならやめておけ」
「なぜに? 」
「あんなに痩せてしまったんだ。いい加減に諦めろ」
「あんなに痩せてしまったんだから、元気付けに行かないと」
「いや、逆効果だろうが! 」
そんな言い合いをしていると中西君の部屋の窓がコンコンとノックされた。
「え? 」
皆が静かになった。
何しろ、5階だし。
やばいかも知れない。




