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続き9

「皆さん、逃げてください。もうすぐ三本頭の巨大な巨大な蛇がここへ来ますよっ! 」


 そう、俺が叫んだのに、市松人形の話ばかりで誰も聞いていない。


 皆が悲鳴を上げて騒いでいて誰も俺の話を聞いていない。


 ズズズズズと言う地響きとともに巨大な巨大な三本頭の蛇が現れた。


「ちっ、来てしまったかっ! 」


 俺が舌打ちして包丁を構えた。


「市松人形が包丁をっ! 」


「ひぃぃいいぃぃぃ! 」


 俺がその時にはっと気が付いた。


「まさか、あの蛇は俺にしか見えないのかっ? 」


 俺が<おやっさん>の野崎君に聞いた。


「いや、見えてるみたいですよ」


 <おやっさん>の野崎君が向こうのおっさんを指差すと確かに住人の幾人かが三本頭の蛇を見て驚いていた。


 だが、それは珍しいものを見たとかそういう雰囲気だった。


 実際、俺の写真は撮らないくせに、三本頭の蛇はスマホで撮っていた。


「なぜ、俺を取らない? 」


「いや、呪われると思ってるんじゃないですかね? 」


 そう<おやっさん>の野崎君が苦笑した。


「なんじゃ、こんなとこにおったのかい」


 そう三本頭の蛇である<三本首>が笑って俺を見た。


「貴様の負けだっ! 」


 俺がびしっと市松人形の手で指差して、<三本首>に宣言した。


「えええええっ? 」


 <三本首>がまたしても固まってしまった。


「ふふふふ、負けを認めたようだな」


 俺がにやりと笑った。


「……何を言っておるのじゃ? 」


 三本首が首を振りながら聞いてきた。


「貴様は誰にも恐れられていないっ! それに対して俺は恐れられているっ! お前は魔物として不完全だっ! 」


 俺がさらにびしりと指摘した。

 明日か明後日に全部社会の次の番外編の投稿を開始します。


 宜しくお願い致します。

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