エピローグ
「いやぁ、良く生きていたもんだ」
そう俺が土御門家の地下の部屋で苦笑した。
「まあ、元々身体はここにあったしな」
そうぬらりひょんが答えて、鵺に蹴られていた。
あの時、一か八かで目玉さんが助けてくれて、小さい俺と俺が合わさった。
未だに微妙に心のコントロールと言うか感覚が違うので悩む時があるが、それでも良かった。
「で、三鈴さんと結婚はどうすんだ? 」
<三日月>さんが横で聞いた。
「いや、三鈴さんの身体が小学生くらいなんで、もっと先になりそうですし」
「薫子のが高校生くらいだから、先に結婚してやってくれよ。子供作って、その後離婚して三鈴と再婚すれば良い。その後、三鈴と子供作ったら離婚して薫子と再婚したらいい。こうやって交互に子供を作りながらすれば良かろう」
目玉が横でそう無茶苦茶を話す。
「いやいや、それはいかんでしょ」
そう俺が苦笑した。
あれから、薫子さんの昔は取っていたへその緒から薫子さんの身体を再構築した。
未だに<黄泉の王>の力は残っていたようで、薫子さんは高校生くらいの身体で復活した。
あれから、ぬらりひょんは妖怪の総大将を譲るとかで顧問として勝手にここに住み着いた。
<三日月>さん達とも良好な関係を築いていた。
さらに俺のアイデアで怪しげな陰陽師や修験道と妖の戦いを誰にも分かるようにスペクタクルにプロレスのようにブックを作って、皆にやらせで見せる事で、今、土御門家は人気爆発である。
やはり、リアルよりもこういうのが受けるのだろう。
「まあ、おかげで土御門家は大人気だが、どちらにしろお前さんは世界中の軍事機関を敵に回したから、ここでひっそり暮らすしか無いがな」
そう矜羯羅さんが苦笑した。
「それでいいよね。義則さん! 」
突然、小学生くらいの超絶美少女の三鈴さんが部屋に入ってくると抱きしめてきた。
俺も三鈴さんを強く抱きしめた。
「ロリコンじゃな」
そうぬらりひょんが言うと同時に鵺に蹴とばされていた。
こうして、しょうがないのだが俺の結婚生活はずっとかくれんぼしたままになる事に決定した。
まあ、でも、それでも三鈴さんと結婚できるのは嬉しいので幸せだ。
これで終わりです。
長い間読んでくださって、ありがとうございました。
今まで、毎日ポチポチ投稿してましたが、今後は書き溜めして一部ずつ書きます。
新作も投稿しようかと思ったけど、ちょっと、止めて様子を見ます。




