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続き9

 その再生された三鈴(みすず)さんはかって戦った時の姿なので十歳前後の幼い姿だった。


 加茂は触手で静かに、それを土御門家の護衛艦に布を被せて移動させた。


「こ、これは……」


 土御門治秋(つちみかどはるあき)が震えてそれを見た。


「身体を再生したのか。かって戦った時の奪った細胞を持っていたと言う事だな」


 矜羯羅(こんがら)が呻いた。


「嘘……」


 三鈴(みすず)さんがその身体を見て呻いた。


「その身体を使って生き返れと言いたいのじゃな」


 そう巫女神が三鈴(みすず)に優しく微笑んだ。


「<黄泉の王>が崩壊していく。流石、加茂だ。見込んだとおりだった」


 そうぬらりひょんが感心して頷いた。


「いや、奴はどうなるのだ」


 <三日月>がそう呻いた。


「崩壊を選ぶであろう。あれはそう言う漢だ」


 ぬらりひょんがそう力強く頷いたので鵺が蹴とばした。


「こんな馬鹿な話はあり得ないでしょうに」


 鵺さんが怒っている。


「一か八か、私が迎えに行きます」


 そう小さい俺と鵺が顔を見合わせると加茂に向かっていく。


 そして、それと同時に加茂の怪物の自壊が始まった。


**************************


「良く考えたら、俺は自壊するしか方法が無いじゃん」


 そう俺は頭を抱えていた。


 さっきまで興奮状態であまり気にしてなかったが、冷静に考えると三鈴(みすず)さんが復活すると言うのに、何でだ?


 これって、単にババ引いただけなのでは。


 そう思いつつも、実際に<黄泉の王>に話した通り、俺の怪物のコントロールも不可能になる寸前だった。

 

 自分と共に自壊させる事しか方法が無かった。

 

 だが、それでもコアは残る。


 それはミサイルで自爆するしかない。


 そして、そこで気が付いた。


 原潜の原子炉も電源として持ってるし、原潜の核ミサイルも持ったままだ。


 しかも、対地ミサイルは全部手持ちは使っちゃっていた。


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