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続き9

「いやいや、そこまで言い切るなら、お前がくっつきゃ良いだろう? 」


 そう言って<おやっさん>の野崎君を<三日月>が掴むと俺にぶつけようとした。


 が、その手を一瞬にして捻って<三日月>さんを何と<おやっさん>の野崎君がひっくり返した。


 合気道と言うか、その源流の武田惣角の大東流合気柔術みたいな感じだ。


 無骨というか何と言うか。


 だが、体躯にして十倍近い武の塊のような<三日月>さんを倒すとか。


「お前、誰だ? 」


 そう一瞬にして逆手に取られそうになった手を捻り外して起きながら<三日月>さんが真顔で<おやっさん>の野崎君を睨んだ。


「亡くなったばかりの人間が異常な力を持つのは土御門家くらいだ。我が知る限り、お前の気配は妖に近い」


 そう鵺さんも戦闘を覚悟したような動きを見せた。


 <三日月>さんも鵺さんも凄まじい殺気を見せている。


「やれやれ大妖になると、流石に騙せんな」


 そう<おやっさん>の野崎君がそう苦笑した。


「え? 」


 俺が唖然として見ていると<おやっさん>の野崎君がおやっさんになった。


 何を言ってるか訳が分からないかもしれないが、本当の事だ。


「おおおおお、<おやっさん>はおやっさんだったのかぁぁぁ! 」


 俺があまりの出来事に叫んだ。


「まさに、逸材じゃの」


 そう<おやっさん>の野崎君だったおやっさんが俺を見て話す。


「いや、ぬらりひょんだぞ。お前、何してんだ? 」


「本当だ。ぬらりひょん殿か」


 そう、<三日月>さんと鵺さんが呆れたように話す。


 だが、ぬらりひょんと言えば妖の総大将。


「まさか、おやっさんが妖の総大将だったとは! 」


 俺の衝撃が止まらない。

もうちょいで終わりです。

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