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続き8

「いやいや、どう見ても吸収じゃねぇかっ! 」


 そう<三日月>さんが叫んだ。


 俺の身体に妖が引きずり込まれるかのように黙々と吸収されて身体が盛り上がり変形していくのを見て、<三日月>さんも鵺さんもドン引きしていた。


「我もお断りする。二度と出れそうにないし」


 そう鵺さんも断った。


「いまの状態で俺が入り込んだとしても、どうなるか見えないから」


 小さい俺も断った。


「どうしたって合体とか出来ないんだけど」


 俺がそう<おやっさん>の野崎君に突っ込んだ。


「待ってください。ヒーロー物では必ず強大な敵には合体攻撃で倒してきました。それを忘れてはいけない」


「劇だろ? 」


「作り話じゃないですか」


 <三日月>さんと鵺さんが冷やかに否定した。


 それを言われたら身も蓋も無いのだけど。


「ノリが悪いですね」


 そう<おやっさん>の野崎君がそう呆れた顔をした。


「ノリが悪いって言うか、普通に吸収されるような選択は選ばんだろうが」


 そう<三日月>さんが非常に当たり前の事を吐き捨てるように話した。


「そもそも、さっきから攻撃を受けまくって、全く何とも思って無いし、さらに次々とその辺の血肉と妖を吸収して巨大になってますが、大丈夫なんですか? 」


 小さい俺がそう聞いた。


「いや、全く。何とも無いんだ。もし何だったら、この身体をあげるけど? 」


 俺がそう小さい俺に話す。


「いや、何だか収拾がつかなくなりそうなんでちょっと」


「でも、ひょっとしたら君の身体かもしれないんだよ」


「いや、お前の身体は土御門家にあるんじゃないの? 」


 <三日月>さんが絶妙な突っ込みをして来た。


 すると、この身体は何なんだろうなと根本から微妙に訳が分かんなくなって来た。

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