表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
289/315

第16部 終わり

「まずい! このままではミミズ男になってしまう! 」


「いや、そんな事気にしてるんですか? 」


 俺の絶叫にヤタガラスさんが突っ込んで来る。


「綺麗どころは来ないでしょうし、こうなったら合体しまくってはいかがでしょうか? 」


「いや、それなら、ワームは無い。これではますます変な姿になってしまう。俺は、俺は、諦めんぞっ! 」


 俺がそう絶叫しながら、この洞窟を走り続けた。


 サンドワームとか冗談ではない。


 ぶっちゃけ、ミミズとか魚の餌のゴカイのでっかいのじゃ無いか。


 俺は必死になって走って逃げた。


 ドジョウより落ちるのはごめんだ。


 もう、カニでも何でもいい。


 強そうな奴と合体するのだ。


 そう走り続けたら、洞窟を出た。


 そこでは、凄まじい閃光と爆発と呪符が飛び交う凄まじい戦場だった。


 普通なら怯むはずだが、目の前に狒々とかリザードマンとかそういう妖が戦っているのを見て、笑いが止まらなかった。


 皆、血まみれになって戦っていたらからだ。


 これなら、合体出来る。


 俺はその中へ、飛び込んだ。


 血と肉とが俺と激しい反応をしだした。


 いよいよ、全てが俺に吸収されるのだ。


 三鈴(みすず)さん、ごめん。


 偽物はせめて、<黄泉の王>と戦って刺し違えてやる。


 小さい俺と幸せになって欲しい。

 

 当て馬の俺に出来る事はそれしか無いから。


「おおぉぉおぉおぉおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお! 」


 俺が絶叫をあげた。


 全身が見る見ると変わっていく。


 ドジョウ男は消えた。


 狒々やリザードマンやグリフォンや触手を拡げるように俺はそれらを吸収して怪物になっていった。

 

今日か明日に全部の番外編を投稿します。ルイーザもここ数日中に投稿できると思います。


宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ