続き7
「こ、こんな馬鹿な。ドジョウだと? ヒュドラって水蛇だろうに。何でだぁぁぁ! 」
ますます外に出れなくなった。
ドジョウとギンポでは、ギンポの方が高級食材である。
江戸前の食材で、そりゃどぜぅ鍋も有名だが、ちょっと天ぷらの江戸前の素材のギンポと考えれば、一段落ちてしまう。
どうしたら良いんだ?
などと悩んでいたら、泉の水がうず高くまとまって柱のようになった。
そこに薄絹を纏った綺麗な女性が現れた。
まさか、ウィンディーネ?
嘘だろ? と思いつつ、とりあえず横になってみました。
「ヒュドラが逃げたしたのですが、何があったのですか? 」
そうウィンディーネらしいものが俺に聞いた。
「是非、ご賞味ください」
俺が横たわって腹を見せた。
動物は腹を見せると降伏の意味があるのだが、果たして水妖はどうなのか。
そのあたりは分からないが、俺も必死だ。
カリブュデス+俺がギンポ男でさらに+ヒュドラがドジョウ男。
ならば、この美しい水の妖精であるウィンディーネが合体すれば。
不細工な家族に突然エルフが嫁に来たようなものでは無いだろうか。
きっと美しくなれる。
それに俺は賭けたかった。
「何を言ってんですか? 」
はっと俺が気が付くとウィンディーネがドン引きしていた。
だが、これで負けてはいけない。
「食べてくだされば分かります」
そう俺が頼んで腹を出す。
「え? 」
そうウィンディーネがさらにドン引きしている。
くくっ、ここで水刃のカッターでも出せば血まみれになって俺の血と混ぜる事も出来るかもしれないが、こんな綺麗な美少女が薄絹来てるのに切り裂くのは無理。
どうしたら良いのか。
 




