表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
270/315

続き2

 海上をグリフォン数頭と一緒に俺を掴んだままのグリフォンが飛ぶ。


 このままだと向こうについてしまう。


「<おやっさん>、向こうにつくまでまだかかるのかな? 」 


「このスピードなら後5時間くらいじゃないですかね? 」


「え? そんなに遠いの? 」

 

「ええ、離島ですから」


 そう<おやっさん>の野崎君が笑う。


「待て待て、この間のドローンでは行けないじゃん」


 とても航続距離が持つ範囲で無いので俺が驚いた。


「だから、海に落ちる計算をしていたのです」


「馬鹿なの? 」


「いや、信じられない、大雑把な計画ですね」


 俺と影から出ているヤタガラスさんの嘴が呆れ果てたように<おやっさん>の野崎君に突っ込んだ。

 

「いやいや、このくらいは正義の味方の許容範囲でしょ」


「大和男児なら、このくらいなんでも無いとか騒いで無茶苦茶やった挙句、自決しないといけないのかなと周りに聞いて、『我々の立場としては、貴方に死んではいけませんしか言えないので、黙ってやってください』とまで言われて自決死ななかったどっかの指揮官並みの計画だと思うけど」


「いや、それは無いですよ。私は後方でのんびりと命令してただけでは無くて、自分が最前線で戦ってますし」


「いや、なら、もう少し考えれんかったのかな? 土御門家も船とかで行ってるならそれに潜り込むとか、いろいろあんじゃないの? 中西君にお金はあるんだから漁船を借りても良かったし」


「正義の味方がそんなみっともない敵への向かい方ってありますか? 」


「命がいくらあっても足りないよ」


「もう、私は死んでますし……」


「最悪だ」


 俺がいろいろと苦言を呈したが<おやっさん>の野崎君には通じなかった。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ