続き2
「ああ、これ土御門家の専用の防御の窓ですね。防弾だけでなく、爆弾とかの攻撃や魔術の攻撃も防ぐ奴です」
そうヤタガラスさんが説明した。
「建物自体にもそう言う加工をしたらしいですから」
そう、<おやっさん>の野崎君が笑った。
「いやいや、知ってて、ここに連れて来たよね。間違いなく」
そう中西君が叫ぶ。
「おや、こないだ失った奴も戻ってきてるじゃ無いか」
そう、俺が中西君のフィギュアの棚を見て微笑んだ。
「いや、だから、倍以上出して! 今、御金貰ってオークションで買い集めてるんですっ! 」
そう、いらいらしたのか中西君が俺にも怒ったように叫んだ。
「じゃあ、大切にしないとね」
そう<おやっさん>の野崎君がにっこり笑った。
「だったら、連れて来るなよ! 何でここに来ているんだよっ! 」
中西君が激高した。
「いや、新兵器があると野崎君が言い切るもんで」
俺が<おやっさん>の野崎君を指差して話した。
「いやいや、開発してみようって言っただけじゃん! 」
「おいおい、開発するから開発してみようだと凄いトーンダウンじゃん」
「いや、おかしいな。すぐにでも出来そうな話をしてたんですよ」
「あの時、酒に酔ってたからだろう? 」
「私は黒子の人形で酒飲めませんから」
「いや、酒を飲んでる時に来たからだろうっ! 」
激しく、中西君と<おやっさん>の野崎君が罵り合った。
「いや、良いんですけど。さっきから凄い勢いでぶつかって来てますよ」
そうヤタガラスさんが窓の方を見て話す。
バシィン!
ビチャッ!
そんな感じで弾けながら例の人間の顔のフクロウが体当たりしている。
もはや、狂騒状態と言っていいかもしれない。
死よりもこちらを殺すことに必死みたいだ。
それで皆がシーンとなった。




