表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
257/315

第13部 終わり

「あんなものまで来るのかよ」


 そうやって焼き払った慧光(えこう)さんが呻く。


 目の前の火界呪で出来た火炎が消えた後に、巨大な火でまみれた巨人が立っていた。


 十五メートルくらいはあるそれはこちらをじっと見ていた。


「イーフリートか? 本来は火の精の魔神だが、悪魔とも言えなく無いんだがな。火界呪で逝かないとは? 」


 目玉さんが驚いた。


「元元イスラム系の精霊とも見なされるからな。それでだろうか? 」


 慧光(えこう)さんも呻いた。


「まずいな。このままでは、こちらもやばい」


 そう慧光(えこう)さんが叫んだ。


「と言う事でこれですよ」


 そう<おやっさん>の野崎君が笑った。


 気が付いたら、俺の背中にドローンが取り付けられていた。

 

「二人乗りで行きますよ」


 そうドローンの取り付け器具を<おやっさん>の野崎君がつける。


 そして、離陸を始めた。


「いやいや、これは何の意味が? 」


「このままでは皆が焼き殺されるかもしれません。それならば我々がここを脱出して囮になって皆を守るのです」


 俺の疑問に<おやっさん>の野崎君が全然気にせずに笑った。


「いや! お前! 守られる対象が囮って! 」


 慧光(えこう)さんが慌てて叫んだ。


 それと同時にブルーシートが破れたところから飛び出した。


「いや、馬鹿なの? 」


 目玉さんが流石に呆れて呟いた。


「ちょっと! お前っ! 馬鹿かっ! 」


 大神さんが走って向かって来た。


 しかし、それよりも早くブルーシートの外に出ると、ドローンで海の方へ向かいだした。


 それと同時にまだ残っていた妖が俺達のドローンを追い出した。


「なるほど」


 そう<角錐>さんはにやりと笑う姿が見えた。


 それからはまだ生き残りの顔が人間のフクロウが次々と追ってきて、会社のビルは見えなくなった。


「えええ? 何、この展開? 」


 そう俺が流石に苦笑した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ