続き7
「どうなんだ? 」
<角錐>さんがぐいぐいと来る。
「……少し様子見しようと思います。もし、三鈴さんが危なくなるようなら行きますが」
そう俺が答えた。
「三鈴が居なくなったら、薫子に乗り換えれば良いじゃ無いか」
ズバリと言う感じで目玉さんが話す。
「いや、それは駄目でしょう! 」
薫子さんが目玉さんを怒鳴った。
「本当にそれでいいのか? 」
<角錐>さんがじっと俺を見た。
まるでこちらの心を見透かすようだ。
「もし、三鈴さん達の分が悪いようなら、すぐに教えてください」
そう俺がじっと<角錐>さんをじっと見て答えた。
しばらく<角錐>さんは無言だったが、頷いた。
それを見て慧光さんと周りの特殊なSPさんと大神さんがほっとした顔になった。
「えええええええ? 行かないんですか? 」
<おやっさん>の野崎君が不満そうに叫んだ。
「え? 」
「は? 」
周りの空気が異様に冷たくなる。
「いや、行くんだと思って。中西君に専用ドローンまで作って貰ってるんですが」
<おやっさん>の野崎君が騒ぐ。
「はあああああ? 」
「もし、海に落ちても、専用の瞬間にガスで膨れる救命ボートのエンジン付きですよ? 島の攻略ならこれで完璧です」
さらに<おやっさん>の野崎君がさらにぐいぐい来る。
「え? 島なの? 」
俺が驚いて聞いた。
GPSのモニターのタブレットとかいろいろ一式は全部持ってかれていたのだ。
当然、本拠地がどこだか分かっていない。
「いやいや、何で眷属に情報が洩れてるわけ? 」
そう慧光さんが大神さんを睨んだ。
「いや、ちょっと、私も初耳で……島なんですか? 」
「いやいや、どうなってんの? 」
慧光さんがブチ切れて<おやっさん>の野崎君を睨んだ。
「てへっ」
<おやっさん>の野崎君が何時もの通りボケた。
思いっきり、雰囲気が悪くなったが。




