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続き16

「何だか、随分前向きなんですね」


 小さい俺がそう笑った。


「当たり前だ。深く考えるから難しくなるのさ」


 目玉さんはそう答えた。


 その瞬間、巨大な手が雲の中から出て来て、その手が目玉さんごと壁を破壊して掴んだ。


 いや、目玉さんだけでなく小さい俺も掴もうとしたらしい。


「なんだこれ? 」


「<黄泉の王>だ」


 そう俺の疑問に小さい俺が答えた。


 その手がゴリゴリと掴んだ建物ごと目玉さんを潰す。


 だが、その握りつぶした隙間からポロポロ目玉さんが小さくなって零れ落ちてわらわらと増えた。


「増えたっ! 」


 俺がそれを見て叫んだ。


「ふふふふ、増える事も悪く無かろう」


 そう目玉さんが笑った。


「早く攻撃を! 」


 山本さんが呪符を次々と相手の手首に叩き込んだ。


 閃光と爆発が続くが、手首に傷一つつけれていない。


 俺がレールガンの球を叩き込んだ。


 穴はボコッて感じで開くが、それはすぐに肉が盛り上がって戻ってしまった。


「ふんがぁぁぁぁ! 」


 俺が穴が開くのが分かったので次々と鋼鉄の球を作ると叩き込んだ。


 ボコボコ穴は開くがそれは全部塞がれて行く。


 そして、街から次々と百鬼夜行の妖達が雲の中に吸い上げられていく。


「手首だけ潰しても駄目だ。本体で妖を吸収して次々と身体を治していくんだ」


 小さい俺がそう話す。


「なんですとぉぉぉ! 」


 俺が叫んだ。


「まずいぞ! 身体を補うものはいくらでもある! 」


 目玉さんが妖達を見て叫んだ。


「良し、あれを使うかっ! 」


 俺が横に持っている土砂加持の砂を次々と玉を作って中に注ぎ込んだ。


「おおぅ。浄化の力を持っているようだなっ! 」


 目玉さんがそれを見て笑った。

 

 継ぎ足された妖を片っ端から浄化してしまえと言う作戦であった。



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