続き13
「と言う事で戦う。とにかく、監視の手が離れているのなら好都合だ」
そう俺が周りのステンレス製の机や何もかも分解して身体に変形させて身に着けだした。
こないだのパワードスーツと言うか、アーマードトルーパーと言うか、人型武装兵器にする為に……。
これは確かに三鈴さんの力では無かった。
間違いなく俺の力だ。
この間、<老公>を倒した時の姿に次々と変わっていく。
あっという間にあの時のパワードスーツと同じような姿に変わった。
「こ、これは……あいつ等のひそひそ話で聞いてはいたんだが……」
それを見て小さい俺が震えた。
「これがそうなのか? 」
山本さんも震えて見ていた。
「どういうことですか? 」
<おやっさん>の野崎君がそれを聞きとがめるように聞いた。
「これは俺の記憶と心を奪ったものが使っていた御業だ。……<黄泉の王>のものだ。何で、俺が使えているんだ? 」
小さい俺が震えながら呟いた。
「え? 」
俺が驚いた。
だが、俺の力がモレモレなのか、単純に周りから材料を集めたせいで相手側に気が付かれたのか、敵が次々と窓の外に現れる。
「もう、電気代とか言ってる場合じゃないな」
そう言って、コンセントに片っ端から電線を突き刺した。
「ぐはぁっ! 」
変なカラスのような鳥が四つに割れて俺を飲もうとした。
いや、小さい俺の方を回収に来たようで、俺は俺でも小さいほうの俺を飲み込む寸前にレールガンがそれをぶち抜いた。
勿論、着弾の衝撃で相手は粉々である。
俺が周りの金属を固めたポールを次々と発射した。
威力があるので数体をぶち抜いても止まらない。
「ヒャッハー! 」
俺が叫びながら、レールガンを次々と発射した。
「で、電気代がぁぁぁぁ! 」
常務の血を吐くような叫びは無視したが。
今日か明日に全部の番外編を投稿します。
今回のは番外編の番外編みたいになります。
 




