続き6
「で、我々はどうしますか? 」
「しょうがない。電撃だけは用意しておこう」
<おやっさん>の野崎君に言われたので、こないだやったみたいに、配線などから丈夫な鋼線を鞭のように作った。
これでコンセントに差し込めば終わりだ。
「待ってくれっ! 電気は外の電線からとってくれ! 」
壁に叩きつけられたはずの常務が血を吐きながら叫んだ。
背中の牛鬼の顔は<角錐>さんの一撃で粉砕されて、こちらも血まみれになっていたが。
「電気代と言う事ですね? 」
そう柚原さんがはっとしたように答えた。
「おおおおぅ」
「まさに社畜の鏡」
俺と<おやっさん>の野崎君が呻いた。
たしかに、電気代凄くかかりそうだもんな、この攻撃。
「分かりました。そういたします」
そう言って、鋼線を鞭のようにしならせて、外の電柱の電線に接触させた。
瞬間、激しいスパークを起こした。
すでに、時間は夜である。
一斉に街の電気が点いたり消えたりした。
「いやいや、ここでやられたら誰がやったかバレバレでしょうが、加茂君んんんんんっ! 」
常務が叫ぶ。
「いや、蔭から潜んでた奴等をおびき出せた。正解だ」
そう目玉さんが呟いた。
見ると、顔が人間のフクロウがスパークした電線で燃え出して飛び回っていた。
「おおおおおお! 食材がっ! 」
「いやいや、人間の顔ですよっ! 」
「カニバリズムになるじゃないですかっ! 」
ナイフを持って飛び出そうとした水島先輩を追儺の実働部隊の人達が飛びかかってタックルして止めた。
「いや! 妖のふくろうだぞ? 」
「顔が人間ですってば! 」
「あんなのオプションだろうにっ! 」
水島先輩と追儺の実働部隊の人達が揉めていた。
やべぇ、雑食魂が生き過ぎて、あれが食材に見えている。
恐ろしや。




