第12部 <長い夜> 始まり
「社長はどうなるんですか? 」
柚原さんが心配そうにいつもの追儺の実働部隊の人に聞いた。
「多分、人体実験……ええと……じゃない……治療に専念してもらうんじゃないでしょうか? 」
そう追儺の実働部隊の人が答えた。
人体実験って言ったぁぁぁぁ!
まあ、そんなものだろうな。
初めての出来事で土御門家も混乱しているとか言ってたから。
「まあ、社長の実験……いや治療はお任せして、何だかバタバタした日でしたね」
そう俺がため息ついた。
だが、今日はまだ終わっていなかった。
<角錐>さんが窓を破壊して飛び込んできた。
「ど、どうしました? 」
「あいつら、病院で待ち伏せしてたのと別で別働部隊を動かしている。狙いは土御門家とこちらだ」
そう<角錐>さんが俺達に慌てて話す。
「土御門家はそれに即応する為に、三鈴様とかがすでに迎撃に動いてます」
そう追儺の実働部隊の人が答えた。
なるほど、それで三鈴さんが居ないのか。
「それで、大神さんを社長の迎えに寄こしたんですね。普通は部外者に対しては、もっとまともな人をつけるはずですから」
そう<おやっさん>の野崎君が大神さんの眷属のくせにさらっと酷い事を話す。
「いやいや、それは酷いのでは? 」
「だって、あの人は荒事しか出来ませんから」
そう<おやっさん>の野崎君がそう笑顔で答えた。
「むう」
それを否定できない俺が居る。
確かになぁ。
「では、ここに良くない奴等が来ると言うのですか? 」
お茶を用意したのに、あっという間に大神さんが帰っちゃったので空振りになった薫子さんが聞いた。
「いやいや、山本さんが動くと思いますんで、ここで静かに待ってくだされば」
そう追儺の実働部隊の人が答えた。
「なるほど。あの人、相当強いのに何でと思ったら、そう言うことだったんだ」
山本さんは俺達を守る為に特別に配属されたって事だろう。
それで納得した。
全部社会は番外編の方を近いうちに投稿しますので待っててくださいませ。
まだ書けてないです。
ルイーザ書き出したの失敗だったかな。
でも少女漫画っぼいの書いてみたかったんだけどぉぉぉ。




