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続き17

「ツキアッテラレナイナ。モウイイノダ。ワレハシノカタキヲトラセテモラウ」


 そう般若の面の操り人形が呟くかどうかで、まさかの<角錐>さんが強引に般若の面をパンチで砕きに走った。


 それを般若の面の操り人形が操り糸で巻き込むように抑え込んで落ちていった。


「ちっ、まあ、狙いはお前だがな」


 そう闇の修験者が言うと、俺と<おやっさん>の野崎君と柚原さんが誰もいない扉の方を見た。


「スルーばかりしやがって」


 そう闇の修験者が手を伸ばしてきた。


 その手には何かの梵字の印が書いてあった。


「え? 手で掴むの? 」


「ふはははは、この印には動きを止める力がある。不動金縛りのようにな。それで貴様の魂とともに人形の身体も貰う」


 そう俺をつかまえようとしたので、俺が<おやっさん>の野崎君を盾にした。


 そうしたら、<おやっさん>の野崎君は柚原さんの熊のぬいぐるみを盾にした。


「貴様等の汚さが良く分かるわっ! 」


 構わずに柚原さんの熊のぬいぐるみを闇の修験者が掴んだ。

 

 闇の修験者の手にべっとりと柚原さんの血がついた。


 その瞬間に一瞬にして凄まじい電流が流れた。


「あ、本当だ。電気をコンセントから引っ張って来るのが出来た」


 俺が感心しながらそう呟いた。


 部屋の延長コードがむき出しで爆ぜて、電線が纏まりながら俺の手についていた。


 それは柚原さんの血を媒介にして闇の修験者に直撃した。


「ぐぁぅぁああぁぁぁぁぁぁ! 」


 すっげぇ痺れたのか闇の修験者さんがのたうち回ってる。


 だが、俺達はぬいぐるみと操り人形だ。


 電気流れても痛くないと言う。


「これが狙いだったんですね」


 そう柚原さんが感心した。


 実はノリで思わずやったとは流石に言えないので、意味ありげに頷いて見せた。



 

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