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続き15

「おかしいよな。絶対おかしいんだよ。こんなはずじゃ無いんだ。俺は誰にも恐れられて来たのに。おかしいんだよ」


 そう闇の修験者さんが病んだように呟く。


「フクシュウノタメワガシノタメニ、キサマハタオス。ワレハソレダケダ。キコウモソウオモエバイイノダ」


 そう<老公>の弟子の般若の面の操り人形はそう答えた。


「くくっ……」


 闇の修験者さんが呻く。


「いやいや、言ってたのに。そうなるのはどうしょうも無いですね」


 そう柚原さんがほっこり笑った。


「やかましいわっ! 見よっ! あの色情霊を通して、この社長の身体にある種を埋め込んだ! 貴様等は妖になった社長に殺されるのだ! 流石に貴様等とて、貴様等の会社の社長は殺せま……」


 そう闇の修験者さんが叫んでいる間にのっそりと起き上がった社長の顎にに必殺の<おやっさん>の野崎君の回転式ジャンピングエルボーが食らわされた。


 それは遠心力を使って、腕の強化に使われた鉄芯の入った腕と肘によるものだった。


 社長が病室の窓から綺麗に吹き飛ばされて落ちていった。


 それも説明している最中の闇の修験者の前で下に落ちていく。


「ちょっとぉぉぉぉお! ここ、四階なんだけどぉぉぉ! 」


 そう闇の修験者さんが叫んだ。


「マダカラダハニンゲンノママダゾ。タネガカラダヲアヤカシニカエテオラン。シンデシマウゾ」


 横の<老公>の弟子すら呻いた。


 外でぐちゃりと言う音がした。


 俺と柚原さんが<おやっさん>の野崎君を見た。


「これが正義の戦いです。犠牲は……犠牲はつきものなんですよ……」


 <おやっさん>の野崎君がキリリと呟いた。


「こ、これが戦いと言うものか……」


「そうですね。正義の戦いとは非情なものです……」


 俺と柚原さんがそう辛い顔で呟いた。


「いや! 落としたのお前らやんかぁぁぁ! 」


 闇の修験者が絶叫するのを<角錐>さんが茫然と見ていた。

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