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続き5

「済まないが……」


 そう水島先輩が頭を下げた。


「いえ、御武運を」


「ああ、分かってる」


 そう言って水島先輩が病院を駆け上がっていった。


「良いんですか? 」


 <おやっさん>の野崎君がそう聞いて来た。


「水島先輩があのモードにはいってしまったら、もはやどうにもならないよ。それよりも、牛鬼と言う事は肉の王様の牛と昆虫食の王様の蜘蛛が混ざっていると言う事だ。ひょっとすると、ひょっとしたら新しい日本の食肉を揺るがす事態になるのではないかな? 」


 俺がそうキラリと答えた。


「むう。なるほど。確かに食べてみたいと言う気持ちにはなりますね」


 <おやっさん>の野崎君が唸る。


「素晴らしいですね。実体化した魔物を食材としてとらえるとは斬新な」


 柚原さんが感心している。


「日本の食料自給率を考えると、こういうのは見逃せないかと思いまして」


 そう、俺が答えた。


「おおおおおおおお。何という。鬼との同盟など破天荒だが確かに時代を動かす選択ですね。妖を食材にとか土御門家の誰も考えなかった発想ですよ」


「ふふふふふ、日本の夜明けですよ」


 俺がそう笑った。


 勿論、何も深く考えていない。


 単なるノリである。


 昔はこういう考え方をしなかったのだが、こういう世界に触れてこういう考え方をするようになった。


 ひょっとして、かっての記憶が無くなる前の俺もこんな感じだったのだろうか。

 

 だとしたら、陰キャでは無く陽キャだったのか?


 だが、それにしたら友達が少ない。


 どういうことなのか。


「まあ、とりあえず、社長の部屋に行きましょう」


 そうして、俺達は社長の病室に向かって行った。


 とりあえずは挨拶にと言う事で。

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