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第五話 「僕だっていつかあのヒーローみたいに」

 

 俺はは授かった新しい攻撃スキルをゴブリン目掛けて発動した。


「いけ”え”え”えええ!!!させえ”え”ええ!!!!」


 しかし俺の懇親の一撃はゴブリンにいとも容易たやすくサラッと躱された。まるであの時の競馬の結果のように。


 躱すと直ぐにゴブリンは棍棒を両手に握り、力強く振りぬいた。


「ゲグォッ」


 逆に俺が腹に会心の一撃を食らう。

 カウンターを食らった。


 土手っ腹に鈍い痛みが走る。腹をやられた。骨が軋む。すげぇ痛い。


 これは随分と滑稽な有様だな。クソッ。スライムを倒し、スキルなんてもんを獲得して、かなり油断していた。なんでも出来る万能感に溺れていたせいだ。


 小さな鬼は、お前の攻撃なんて当たんねーよと言わんばかりに、カエルを見て、ケラケラと笑っていた。



「コブリリリララっ!!!」と叫ぶ!


 ゴブリンが威嚇をした。 さしずめトドメを刺そうとしているのか。


「クソっ。」


 この『刺し脚』というスキル、動く相手に対してはめっぽう弱い。すごく当てづらい。大木で練習しただけで気づかなかった。


 ドッジボールのように動く相手に対して、ボールを普通に投げたところでは当たらない。相手は当たらないようにただ避けるからだ。


 俺には戦闘の経験が少なすぎる。


 しくじったな。私の悪いところだ。直ぐに油断してしまう。ここはどこか遠い所へ逃げるのが最善だな。


 俺は『超跳躍』を発動し、この場から離れること考えた。この逃げの一手が明日の生に繋がることを信じて。


 俺は勢いよく緊急離脱をする。とりあえず木と木の隙間を焦点にあわせ、大ジャンプを決め込む。


 木と木の間をすり抜け風の中を行く。


「クソっ痛てぇな!!」


 俺は空中でダメージを受けた腹を抑える。かなり体力も消費してるな。早く安全なところへ…。


 俺は地面が近づいてくる頃に異様な光景を目にしてしまった。


「なんなんだよクソ!ゴブリンだらけじゃねーか!!」


 最悪なことに、ゴブリン20体はいるであろう群らがりが俺の大ジャンプの着地点だった。


 空中で軌道を変えることは出来ない。そのまま何も出来ず地獄に着地する。

 クソここでも詰めの甘さが出てしまった。焦って大ジャンプをかましたが、逃げることで頭がいっぱいで、着地点に何があるかまでは、頭が回らなかった。


 直ぐにまた緊急離脱だ。次は木の上に逃げよう。背の高い木の上ならゴブリン達も追ってくることはないだろう。不幸中の幸いとして、ゴブリン達はカエルの存在に気がついていない。


「しかしなんでこんなにゴブリンがっ」


 そこには当然マンドラゴラもいる。



「ピギーーーー!!!」


「たすけてっ」



 奴が鳴いた。


 てか今なんかいなかったか?


 たすけて?消え入りそうなか細い声が俺の耳の鼓膜を小さく揺らした。


 声のする方を見るとゴブリンによって少女が縛られていた。助けを求めた声の主は人間の少女だった。


「人間だ…。」


 その少女の髪はつやのかかった薄紫色をしていて、どこか大人のような色気を醸し出していた。瞳の色もまた綺麗な紫色をしていた。肌の色はものすごく白く透き通り、純白と言う言葉が似合うとても綺麗な少女がそこにいた。


 しかし彼女の体にはあちこちにアザが見える。肌が極端に白いことで、そのアザが悪目立ちし酷く痛々しかった。


 その涙ぐむ紫のまなこは私を捉えていた。


 ゴブリン達は突然あらわれたカエルには気にも止めていない様子で、彼女の方に視線を向けニタニタと笑っていた。


「たすけて かえるさん、、」消え入りそうな声でもう一度俺に助けを求めた。


 状況はだいたい分かった。このゴブリン達は少女を喰らおうとしている。


 この少女は突如現れた弱々しいカエル1匹に助けを求めた。

 哀れなカエルに希望を抱くほど彼女は窮地に追いやられている。


 俺は自分がこのゴブリン達に腹を立てていることを自覚した。こんな儚げな女の子を酷い目に合わせるなんて。


 俺は自分の気持ちを自覚したと同時に瞬時に戦う姿勢をとる。覚悟を決める。あの少女を助ける。助け出してやる。


 体はもうボロボロだが、ここで彼女を見捨ててしまったら俺はきっと一生後悔する。後悔はしたくない。


「絶対助ける!!!!」


 私は自分を振るいたたせる。

 後ろからゆっくりとゴブリンの元に近づく。


『刺し脚』を発動。足の先が日本刀のように滑らかな曲線を描き尖っていく。体のエンジンがフル起動する。血がドクドクと体内を走り回る。


 戦いの火蓋ひぶたが開かれる


「バシュっっ!」


 俺は1匹のゴブリンを後ろから刺した。


 ゴブリン達はたかが1匹のカエルなんて気にも止めていなかったた。

 だが、それが仇となる。


 ゴブリン達は仲間が倒れたの目にした瞬間。

 1匹のカエルの存在が仲間を殺ったことに気づく。


「ゴブルルララ!!!」と唸った!


 すると一匹のゴブリンが目を血走らせ、襲いかかってきた!


 そこから俺は逃げる様な体制を取り、ゴブリンに背を向けた。ゴブリンはニヤリと笑う。しめた、というかのように唸り声をあげながら片手でそのまま棍棒を振り下ろしてきた。


 俺はすかさず、後脚で『刺し脚』を発動。カウンターが炸裂する。

 足が槍のようにゴブリンの体に突き刺さる。そして一瞬で足を引き抜かれる。


 ゴブリンの腹が抉れる。


 そして「ゴブルア」とゴブリンが腹を抑え、地面にばたりと倒れた。


 先程の戦闘では俺のゴブリンを舐めていた。雑魚モンスターだと勘違いしたからだ。


 今はそれが逆の立場だ。ゴブリン達はこのカエル1匹に油断した。無理もない。カエルなのだから!!しかしそれこそが攻撃のチャンスなんだぜ!

 油断こそが最大の天敵。それを俺は直前で学んだ。



 ゴブリン達が「ゴブルルゴブルア!!」


 と俺を敵として完全に認め標的を小さなカエル定めたようだ。ゴブリン達が棍棒を構える。


 その瞬間ゴブリン達の足元から怪しげな黄色いオーラが出現した。


 俺は本能で危機感を覚え、バッと後ろに下がる。


「これは何か知らんがやばい…。」


 すると、血を吐きながら倒れていたはずの2匹のゴブリンがスっと起き上がった。


 嘘だろ。あれは確実に致命傷だった。大ダメージを与えたはずだ。


 どうして立ち上がれるんだ。


「かえるさん!ゴブリン達は地脈の加護を受けているの!!!!」


 少女が叫んだ。


 地脈の加護、、、?


「ゴブリン達が足を地面につけている場合、その組織全体でダメージを請け負い分散しあうの!!」



 そんなのありかよ。スキルの他に加護っつうのもあるのかよ!!


『刺し脚』でダメージを与えた2匹のゴブリンの傷は、その他のゴブリン全体に分散され、全員がかすり傷程度のダメージを負うことで、その2匹のゴブリンのダメージを帳消しにされた。


 どうすればいいんだよ。数を多いほどバカ強い能力じゃねぇかよ。全ゴブリンがダメージを受け負えないほどの攻撃をしていくしかない…。だが『刺し脚』での攻撃はもう当たらないだろう。奴らにはもう油断なんてものはないと踏んだ方がいい。 あれ割と積みか?


「超跳躍で体当たりしていくか?いやしかしそれだけじゃダメージ量が少ない…。」


 その時俺にひとつの考えがピッカと浮かんだ。一か八かやってみるしかない!!




「やっぱりっ、かえるさん逃げて!!!」




 少女が俺に叫んだ





 1匹のゴブリンが倒れた。


 そしてまた1匹、2匹とバタバタと倒れてく。



「な、何が起こったの、、、?」



 少女は目の前の光景の理解が追いつかない。



 スキル『刺し脚』の欠点は動くまとには、なかなか当てるのが難しいということだ。そしてリーチも恐ろしく短い。奇襲による一発目と油断している相手へのカウンターとしてはまだ使えるが、強力な殺傷スキルではなかった。


 そこで俺は『超跳躍』と『刺し脚』をセットとして考えた。そうハッピーセットだ。


 まず『超跳躍』を1匹のゴブリンに着地点を設定し発動。そして一瞬にしてゴブリンの間合いにして入り込む。しかしそれだけでは終わらない。

『超跳躍』には絶対的に着地点に手足が着くという優しい特性がある。頭から突進しても、着地点に到達する際、体が半回転する。


 そしてその勢いのまま『刺し脚』を発動した。俺の足の刃は有無も言わせず対象を突き破る。


 俺はこの土天馬でこの2つを同時に使用することによって、『刺し脚』の弱点を克服したのだ。


 するともう怖いものは無い。しっかりとした攻撃を手段を手に入れた。


 標的を貫いては次へ次へと変えていき、加護でカバーできない程のダメージをゴブリン全体に与えて行く。バタバタとゴブリン達が瀕死の状態で倒れていく。


「勝負あったな…。案外弱かったなゴブリン。」



 ゴブリン達がまるで助けを乞うように聞くに絶えない呻き声を上げている。

 やはり何かを殺すというのは、未だ慣れないな。血を見るのはあんまり好きじゃない。胸糞わるいぜ。くそ。スライムのようにただ溶けるという訳にも行かないよな。


「ていうかこのゴブリンたち五月蝿すぎないか?」



「ザスン」 「ザスン」


 急に大地が揺れ始める。


 揺れの震源地に目をやる。

 一回り大きいゴブリンが大木の裏から現れたのだ。


 ぐ、なんだアイツ。

 あのデカいアレが現れた瞬間、重力が2倍になったかような気分に陥った。なんだこの圧力プレッシャー…。地面に押し付けられる感覚。



 あの瀕死のゴブリン達は、このデカブツを呼んでいたのか


 不味い、また加護を使われる。


 そう思っていると、その大きいゴブリンはピクピクと死にかけているゴブリン達に向かって何やら呪文のようなものを唱えた。


「ゴブリル」


 すると瀕死で動けなかったゴブリン達がどんどん枯れていく。生命の灯火が吸い取られるように


 ゴブリン達はピタッと動かなくなった。すると大地に一斉に黄色いオーラが流れ始める。


 それはある一点に集結していく。


 そのオーラの流れの先には、デカブツゴブリンがミキミキと骨を鳴らし、奴の筋肉がどんどん肥大してく醜い光景がそこにはあった。 また一段と重力が加算される。


「あれは、、、ホモゴブリン、、、。

 かえるさんだめ!逃げて!」


 少女が顔を歪ませた。


 どういうことだっ!?

 あのデカブツゴブリンは瀕死だった状態のゴブリンから命を丸ごと吸い取ったように俺には見えた。俺にはそう見えた。


 地脈の加護はダメージの分散じゃないのか!?

 力を抜きとるということも出来るのか!


「おいそこのカエル。お前ただのカエルじゃねぇな

 我が同胞をこんな目に合わせた報いは受けてもらうぞ」


 ホモゴブリンは言葉を話した。

 さっきのゴブリン達は言葉を話さなかった。ただ鳴き声みたいなもの発していただけだったが、こいつは違う。恐らくこいつはボスだ。生き物としての強者感が滲み出ている。というか最終的に殺したのはお前だろがよ!


 奴はただデカいという訳では無い。普通のゴブリンと違い、体のバランスがもっといびつなのだ。腕が丸太のように長く太く、地面スレスレにまで伸びいている。そしてその手には大きなな木槌を握っている。恐らくさっきのゴブリン達との力量は雲と泥。


 勝てるのか。


 ホモゴブリンはズンと地面を鳴らしながら小さなカエルに近づいてくる。


 すると「ジガガガ」と頭の中がジャミングされる音が流れる。無機質なアナウンスが脳内に響いた


 《ゴブリンを撃破。個体レベルが上がります。スキル『抜き脚』『豪脚』を申請します》


 《龍アストロビスタより、スキル『抜き脚』の申請が受諾されました。》


 スライム撃破後と同じような無機質なアナウンスが脳内に響いた。

 その束の間


「ゴキっ」


 ホモゴブリンの攻撃がカエルに直撃した。そのままカエルが吹っ飛ぶ。


 スキル獲得のアナウンスに気を取られた瞬間に

 ホモゴブリンの重たい一撃が私の体に殴った。


 痛てぇ。意識が飛びそうになる。

 骨たぶん何本かやられた。


 意識が朦朧としてくる。頭からも出血している。体中が熱い。緑の沸騰した血が流れ、そしてそれが口に入る。生臭く不快な味がする。



「かえるさん!死んじゃうよ!!!」



 少女が俺を心配してくれている。


 あぁ逃げたい。それでも俄然引き下がる訳にはいかない。

 俺はあの子を救いたい。こんなデカブツから解放させないと、あの子がどうなるかも想像できない。殺るしかない。


 俺はきしむ体を奮い起こし、なんとか立ち上がりホモゴブリンと睨み合う。


 足に力を入れる。スキル『超跳躍』を発動。

 そして直ぐに『刺し脚』発動。カエルの弾丸が

 ホモゴブリン目掛けて発射された。


「死ねぇ!!!!!!」


 カエルが叫ぶ。


 カエルの弾丸がホモゴブリンを撃ち抜いた。しかし一発じゃ終わらない。カエルはすぐに踵を返し、また弾丸になる。


 何度も繰り返しホモゴブリンに体に穴を開けていく。


 カエルの全ての必死の攻撃はホモゴブリンの体を貫通した。大ダメージを食らわした。そう思った。しかし


 嫌なことに気づく。

 何かがおかしかった。


 振り返ると嫌な予感が的中した。

 奴の空けた穴が塞がっていた。


「効きゃーしねー!!!!!!」


 ホモゴブリンが叫んだ。


「おいおいまじかっ!!不死身かっ!?」


 どういうことだっ!?ダメージの1つも入らなかったのか!?あのデタラメな再生力はなんだっ!くそ強すぎる。


 絶望感で溢れていく。


 この状況をどうしたら打破できるんだ。考えろ。刺し脚が通用しなかった。なにか新しい手段っ。


 「....。」 「あった。」


 新しいスキル!!


 ゴブリンが死んで行った時、新しいスキルを手に入れていた。

 いやしかし、どんな能力かも使い方も分からないスキルなんて無いと同じだ。しかしこのままでは勝てる気がしない。くそ『抜き脚』つってたな

 またゆっくり歩くとかそんなスキルではないんだろう…。 とはなんかわかる。


 抜き脚

 何かを、抜く。抜き取る。。。


 必死にどんなスキルかを考える。


 その間にもホモゴブリンはゆっくりと、しかし着実に距離を縮めてきている。

 恐らくもう一度、奴の攻撃を食らうと絶対に無事ではいられないだろう。


 考えろ。あぁ分からん!!!どうする!?

 くそ!こうなったら試すしかない!マジ頼むわ!

 攻撃スキルであることを望むぞ!スキル抜き脚!!!


 デカブツが目の前にさし迫る。圧力が加算される。

 ホモゴブリンは木槌を上に高くあげ、カエルを一刀両断するかのように勢いよく振り下ろしてきた。


 俺は力を振り絞り『超跳躍』を使い、後ろに生えていた木に緊急離脱。


 ホモゴブリンの攻撃を紙一重でなんとか躱す。


「ドガァ!!!」

 大きな音がなり響き、地面にクレーターが出現する。


「チビガエルがっ、ちょこまかとぉ!」


「あんなん当ったら即死だわ!!」


 木を強く蹴り、ホモゴブリンに『超跳躍』を発動。

 間合いに一瞬にして侵入。そしてそのまま奴の土手っ腹目掛けて



「抜き足!!!!!発動ォ!!!!!!」



 



 しかし特に足の形状が変化するとかもなかった。

 ただのカエルのよわよわキックがホモゴブリンに当たる。


「この使い方では無いか!!くそ!」


 何も起こらなかったと思ったその時


 ホモゴブリンの体の表面からカエルの足を伝って黄色いオーラがグーーーンと抜き取られる。


「なんだ!?」



 《ホモゴブリン:個体名メイ・デイより『地脈の加護EX』の譲渡の申請を確認》


 《龍アストロビスタより『地脈の加護EX』の譲渡が許諾されました》




 と脳内に響いた。『抜き足』は攻撃スキルではなかった。相手の加護を抜き取るスキルであった。


「はっ!なんもねーじゃーねぇか!!ザコが!」


 ホモゴブリンは何をされたかも気づいてはいなかった。奴はもうこの場には1匹だったから気付くことはできなかったのだ。

 奴と繋がる仲間は、もうここには居なかった。だから気づけない。自分の加護が目の前の小さなカエルに奪い取られたことを


 距離をとるためホモゴブリンを蹴り、後ろへジャンプする。


  カエルが地面に着地したその刹那─


「ビリリッ!」


 カエルの脳と囚われている少女の脳に電流が走った。

 カエルと少女が地面を通してリンクする。


  「」


 少女はカエルを見て一瞬で何かを理解した。


「使って!!!」


 すると少女から一方的にある力が地面を伝いカエルに流れてきた。


「んあ!?なんだあれ!?さっきまではあんなん無かったぞ!?」


 俺の目にはホモゴブリンの中に光る小さな何かが見えるようになった。

 ダイアモンドのような形をした光る結晶。


「かえるさんっ!!!」


「なんだそういうことだったのか」


 カエルは理解した。奴は不死身ってわけじゃ無さそうだ。


 カエルは最後の力を振り絞る。カエルはありったけの力を足に集中させる。血管が浮き出て、バキバキとこの上ないほどに筋肉が肥大する。


「超跳躍。」


 カエルがホモゴブリンの体内の結晶に目掛け飛ぶ。


「シュッ」


 カエルの残像だけが残る。


 ホモゴブリンはカエルを見失う。

 ホモゴブリンは本能的に何かヤバい事が起こると

 脊髄で感じ取った。


 奴が初めて守りの姿勢をとろうとした


 しかし遅い。


 光速の弾丸がホモゴブリンに被弾する。


「くらえ!!!!刺し脚ィィ!!!!!!!!!」


 奴の分厚い体を突き破り、その中にあった「光る結晶」をカエルは貫いた。

 

  「グハッッ!」


 ホモゴブリンが大量の血を口から嘔吐し、その大きな体が勢いよく、正面から地面に倒れた。



「ハァハァ…終わったぞデカブツ…。」




 《「ホモゴ━リン個体名 メイ・デ━━を━破」

 スキ━━━━━━━━を申請しま━━━》




 アナウンスが流れる。

 しかし意識が朦朧としいるカエルは上手く聞き取れない。


 消え入る意識の中、ズキズキと痛む体を今は耐える

 ズルズルと這いずりながら少女の所へ行き


「怪我はないかい?お嬢さん」


 カッコつけながら『刺し脚』で縄を切る



 そこで俺の意識は飛んでしまった。


 ━━━━━━━━━━━━━━



「あ、かえるさんおきたのね!」


 足元にすごく柔らかな感触がある。

 なんだこれ餅か?マシュマロか?


 目を覚ますと俺は少女の白く肉感のある太ももの上にちょこんと座っていた。



「かえるさん!大丈夫?助けてくれて本当にありがとう!!ゴブリンに捕まっちゃって、、、ね。。あのね!かえるさんは私の命の恩人だよ!」





 良かった。俺も死なず、そしてこの子も救えたのか。

  頑張った甲斐が有る。おじさん満足だ。





「ところでかえるさん」




「かえるさんは、ひとごろしなの?」




1話事に文字数が、少年ジャンプの漫画ようにどんどんインフラしていく。今多分、ナッパ戦ぐらいかな

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