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第四話


 携帯ゲーム機の育成ゲームみたいに謎の急成長を遂げた灰モコもとい銀モコ。鳴き声が濁音気味になった本人は特に気にした風もなく寧ろ成長した自分に喜んでいるようで、他のモコモコ達も祝福していた。つまり何も問題なかった。


「キュー」

「キュー」

「ギョエー」

「ここが今日のキャンプ地か」


 さて、ダンジョン探索だが既に三日目だ。ダンジョンは奥へ奥へ行くほど広く複雑に、巨大な建造物の内部のように壁や床が固めた土で出来ていた。天井近くはアーチもある。

 あの鬼共が手を加えたのではなく、最初からこんな感じのようだ。

 ダンジョンの中は未知との発見と遭遇に満ちていた。銀モコの兜のようにアイテムを時々発見し、それぞれ武器を持ち変え装備している。

 そして厄介なのがモンスター達だ。奥に進むほどに強くなってくる。

 広い場所で寝る場所の準備と罠の設置を手伝っていると奥にウサギを発見する。大きさは中型犬ほど。壁から半身出してこちらを見ていた。

 気付かれていると察したのかウサギが動き出す。反復横跳びで。残像を作りながら徐々にこちらとの距離を詰めて来る。

 気色悪ッ、と思っている内にウサギが飛びかかってげっ歯類のイメージと遜色ない前歯を向けて来る。反復横跳びで。反復横跳びで!

 噛み付かれるのは勘弁なので飛び掛かって来た瞬間に首を掴んで握力で折ってやると、力無くして手足を弛緩させた。


「なんなんだコイツ」

「キュー」


 野営準備をしているモコモコが死んだウサギを指差して何か言ってきた。何を言っているのか分からないが食料に欲しいらしいので渡してやると嬉々として捌き始めた。他のモンスターは捌かなかったのに、このキモイ動きをするウサギはアリなのか。基準が分からん。血の色か?

 それよりも美味いのだろうか? だが一匹だけじゃ全員に行き渡っても少な――ウサギが出てきた方を見れば、壁に隠れて多数のウサギがこっちを、正確に言うと今現在血抜きされている同族を見ていた。

 真っ赤な目を震わせ体を震わせている。鋭い前歯を剥き出しに今にも突進して来そうな荒々しい雰囲気だ。

 仲間が食材にされていくのを見てどうやら怒り狂っているらし…………お前ら口から涎出てんぞ。

 結局、薄情で食欲旺盛なウサギ達は仲良く肉になって俺達の腹の中に収まった。




 ダンジョンというのは本当に意味が分からない場所だ。変な生物がいて変な所に変な宝箱が置いてあったりする。まるでゲームのようだ。

 その癖、一部のモンスターがわざわざ外に出て他の生き物達に迷惑をかける。


「お前らの事だよゴラァ!」


 棍棒ではなく斧装備の鬼の鳩尾にケンカキックをぶち込んで悶絶させる。

 ダンジョンの奥に行くに連れて明らかにグレードアップしていく鬼達。だがモコモコ達も道中手に入れた武具と元からのチームワーク、そして鬼共を正面突破できるパワーによって敵を蹴散らしていく。


「行くぞオラァ!」

「キュー!」

「キュキー!」

「ギョェエエエッ!」


 リーダーだけあって銀モコが一番気合が入っている。

 俺達の力が合わされば腰蓑装備の半裸な鬼だと敵じゃなかった。罠もしつこいがしつこいだけで複雑な物はなく、ダンジョン探索の道程で鍛えられた俺達の前では玩具同然だ。実際、文字通り踏み潰した事もあった。

 モコモコ達の(ジェスチャー)によればダンジョンの奥には心臓と言える核があり、それを破壊するか機能を停止させればモンスターの発生を止めダンジョンを崩壊させる事が出来るらしい。

 目指すはダンジョンの最深部。ゲームのパターンで言えばボス部屋である。


「予想してても実際にあると驚くやら呆れるやら」

「ギョエー?」

「デカイ扉だなって」


 妙に一本道になった通路の先には巨大な扉があった。禍々しい装飾がされていて扉自体が一つの彫刻作品のようだった。グロテクスな趣味悪いセンスだけど。


「よーし、お前ら準備はいいか?」

「ギョエエ!」

「キュキュー!」


 モコモコ達から景気の良い声が返って来る。飯食って軽い睡眠とって準備運動で体を温め、士気も旺盛!


「よっしゃ行くぞゴラァ!」


 巨大な扉を蹴破ってボス部屋へと突撃する。広い空間を持つ部屋の奥には今まで戦った鬼達と同タイプが沢山いた。それだけでなく、いかにも偉そうな高い位置に座っているのはどの鬼よりも体が大きく腕が四本もあった。

 一目で分かるボスは俺達を見ると、大仰に座っていた椅子から立ち上がり四本の腕にそれぞれ大剣、斧、盾、槍の武具を掴む。

 ボスは武器を見せ付けるようにポーズを決め、重低音な声でモゴモゴと何か言い出す。


「だから言葉分かんねーっての」


 入る直前にそんな気はしてたので初めから握りこんでいた石を投げつける。ゲームのイベントムービーじゃねえんだからさ、様式美だろうと何だろうと俺は攻撃するぞ。

 だがそこは流石ボスだけあって俺の投石を盾で簡単に防いだ。


「ガァアアアアアッ!」


 石が気に食わなかったのかボスが雄叫びをあげると手下の鬼達が待ってましたと言わんばかりに一斉に突撃してくる。

 俺は先頭を走ってくる鬼に飛び蹴りを放ち、モコモコ達は鬼達の隙間を縫って突撃を躱しながら槍で斬りつけつつ素早い動きで敵を翻弄する。杖持ちモコも地面から植物を生やして鬼の行動を阻害し時には衝撃波を放つ。

 早々に混戦し始める中、俺は襲いかかって来た奴を殴り返して前進する。

 意図したものじゃないが前進してたらそのまま四本腕のボスの正面だった。


「グゥオオオオオッ」


 ボスが雄叫びを上げながら武器を振り回す。盾を除いた三種類の武器による攻撃は雑な感じの振り回しでも隙が少なく得物のサイズが大きく威圧感に加え実際の威力も高そうだ。

 まあ、それってつまり避ければ良いだけの話なんだけどな。

 槍の突きを躱し、頭上から落ちる斧を躱――さずに横から殴りつけて逸らし、剣での刺突を両手で挟んで受け止めながら左足を支えに蹴りを放つ。

 蹴りは盾で受け止められたがボスを数メートルは吹っ飛ばして地面に転がせた。

 喧嘩のやり方としてはこのまま放置して相手が起き上がるのを待ちながら余裕を見せて挑発するのと、容赦なくマウントを取ってボテくり回すふた通りある。そして俺は後者を選ぶ。


「死ねゴラァ!」


 そもそも凶器を三本も持っている相手に容赦も余裕も必要ないのではなかろうか?

 そんな訳で起き上がろうとしているボスが持つ槍の石突部分をまず蹴る。槍は勢いよくボスの手から離れて壁に突き刺さった。

 蹴りで上げた足を戻しながら膝を曲げ、そのまま軸足に力を込めて落ちるようにして膝をボスの顔面に叩き込む。図体がデカイから腹の上に乗って拘束するのは無理だ。

 だからボスの体の上で何度も踏み付ける。暴れるボスの攻撃を避けながら軽やかに、音ゲーで鍛えたステップを刻む。斧や剣での妨害も入るがスケール差で残念ながら懐に入っている俺には届きにくく、避けやすい。


「オラ、オラ、どしたどしたぁ!」


 圧倒的過ぎて笑いが止まらんな。そう思っているとボスの様子が少しおかしいのに気付いた。直後、ボスが武器を手放すと四本の腕を思いっきり地面に叩きつけた。

 その反動でボスの体が浮き、上に立っていた俺バランスを崩して起き上がろうとするボスの上から飛び降りる。

 たたらを踏みながらボスの姿を改めて見ると、体の色が真っ赤になり、目は血走っている――どころか光ってるぞオイ。


「ゴガァァァァアアアアアアッ!」

「第二形態早くね? まさかもう一つ変身残してないよな?」


 俺の軽口に反応したのかそれとも単純に頭に血が上って聞こえていないのか、ボスが片腕二本を振りかぶって突進してくる。その速度は先程と比べ物にならないほど速く、避ける暇が無かった俺は腕でガードする。

 同時に直撃する二つの拳は俺の体を浮かせ、部屋の中に並ぶ柱にまで吹っ飛ばした。


「ガハッ」


 強かに背中を打ち付けその衝撃口から空気が漏れた。ボスはチャンスとばかりに肩をこっちに向けて一気に突っ込んで来る。


「当たるかァ!」


 そんな見えすいた攻撃を受けるつもりはない。当たる直前に身を半身にして躱しながらハイキックをボスの顔面に叩き込む。突進のベクトルを制御できなくなったボスは柱にぶつかり、柱が砕けて倒れる。


「グルゥアァッ!」

「ォラアアアッ!」


 俺はボスと殴り合う。何だこいつ武器持ってた時よりやるじゃねえか。何発か良いのを貰うが、殴り合いなら俺の方が分がある。手数は向こうが上を考慮してもだ。


「ガァアアアッ!」

「あっ、やべ」


 前言撤回。

 俺は両手を掴まれてしまう。そして奴にはもう一組両手があり、このままでは動きを封じられたままタコ殴りだ。流石にタダでボコられるのは嫌だ。

 ボスの拳が腹に向かって放たれた瞬間、俺は跳び上がり足の裏で拳を受け止めると同時に拘束された両腕に一瞬で力を込める。

 ボスのパンチの勢いを利用した事もあって、腕の拘束を無理やり振りほどき、拳を踏み台にする形で俺は後ろに跳び上がり難を逃れた。

 着地して顔を上げると、ボスの姿が消えていた。

 左右を見る。モコモコーズが倍以上の体格を持つ鬼達を相手に善戦していた。特に進化した銀モコの活躍は凄まじく、キモい兎の動きから何かを得たのか体の向きを変えない平行移動で鬼達を怖がらせていた。


「ギョエエイヤァァァァッ!」

「ギャアアアアッ!?」


 で、肝心のボスはどこだ?

 見回してもあの赤い皮膚の巨躯が見つからない。が、頭上に影が差した瞬間に俺は反射的に横へ跳んで転がる。

 次の瞬間、俺が先程まで立っていた場所にボスが降って来た。両足での踏み付けは床を砕き蜘蛛の巣状の大きな亀裂を作る。


「ンなろぉっ!」


 床に手を付いて体を真っ直ぐに伸ばしてボスの腹に蹴り飛ばす。吹っ飛んだボスは自分が叩き折った柱の残骸にぶつかって止まると、その柱を四本の腕で掴んで持ち上げる。

 流石にそれで殴られたくはない。

 横薙ぎに振るわれる巨大な石柱を俺は床に這い蹲る事で回避する。頭上に柱が素通りし強い風が巻き起こった。

 ボスは横に振った柱の勢いのまま回転しながら柱を持ち替え今度は振り下ろしてきた。俺は起き上がりながら落ちてくる柱を避ける。

 このまま柱に沿って近づいてブン殴ってやろうとした瞬間、床を踏む足に返って来る筈の感触が軽い。気付いた時には床が崩れ始めた。

 ボスの踏み付けで床にヒビが入り、柱の叩きつけがトドメとなったようだ。


「うおおおっ!?」

「ガァアアアァァッ!?」


 俺は崩れた床に巻き込まれそのまま落下する。下は空洞になっていたらしく床の下は真っ暗な空間だけが広がっていて底が見えない。


「チッ、あの野郎……」


 視界の端で、落ちる原因となったボスもまた落下していた。手足をバタバタしている様子から狙ってやった訳じゃないのが分かる。なんて迷惑な奴なんだろうか。

 俺はすぐ傍で落ちる柱に手を伸ばして掴み、登ると柱の上を走る。柱の先にはボスがいる。

 現在落下中だが、目に付いたのでしばける時しばいておく。

 柱から跳んでボスの腕の一本を掴んでそれを支えに顔面を蹴る。一発だけじゃない。下に落ち切る間に叩き込めるだけ叩き込む。


「うおりゃああああああぁぁーーっ!」


 蹴って蹴って蹴りまくる。どれくらいの時間と距離があったのか分からないが、蹴っている間にボスの体越しに強い衝撃を感じ浮遊感が一瞬で無くなって、代わりに忘れていた重さが思い出させる為に一気に全身に襲いかかった。

 一瞬ではあったが、強い衝撃に踏ん張って耐える。遅れて石の柱や元床の破片が大きな音を立てて周囲に落下した。

 粉塵が舞う中、足下を見ると動かなくなったボスがそこにいた。蹴りまくったから顔は風船みたいに膨らんでおり、落下の衝撃が決め手になったようであれほど誇ったパワーが一切感じられない。衝撃で凹んだ床には濃い青紫の血が溜まり池を作り始める。

 完全に動かなくなったと判断した時、ボスの胸から丸い物体がいきなり出現した。

 物理的に胸が開いた訳でなく、幽霊みたいにすり抜けて現れた物体の大きさはボーリングの玉程の大きさで青い宝石のような見た目だった。


「何だこれ?」


 足で踏んづけて見るが変化なし。ボスのボディを足場にゴロゴロ転がすが、硬くて重いのでサッカーバールになりもしない。


「何でボーリングの玉が……お?」


 ふと上を見る。真っ暗闇な空間の中だが俺が落ちてきた所からボス部屋からの光が差し込んでいる。そこにモコモコ達が顔を覗かせていた。


「無事かー?」

「ギョエェェーッ!」

「キューッ!」


 どうやら無事に取り巻きの鬼達を倒したらしい。杖モコ達が魔法で植物の蔓を伸ばすが、天井が高いので時間が掛かるし、何より段々と先細りしてきてこっちに到達する頃にはロープどころか糸として使うのにも怪しい。

 数を揃える方法もあるが、ここからでも杖モコが辛そうにしているのが見える。それに、一度崩れたから天井が脆くなっている。時折破片が落ちてきている。


「ふむ……植物の根でそこを支えるってできそうか? 今にも崩れそうだ!」


 指差しなどのジェスチャーでやって欲しい事を伝えると、一拍の後で植物の根が天井を支え始める。よし、それじゃあ後は壁だな。

 壁を探すために周囲を見回す。そこで俺の後ろの方向に淡い光があるのに気付いた。強い光でないのかそれとも光源が特殊なのか俺の立っている場所までは光が届かず影を作らない。後ろを振り返って視界に入れなければ気付けなかった。

 光は奥にあるデカイ水晶から発せられていた。光っているのにそれそのものは透明で中にあるモノが見えた。

 ファンタジーな物質であるが、それよりもインパクトがデカイのがどうやったのか水晶の中にあるモノだ。

 全裸の銀髪少女が中にいた。


「コテコテな……」


 観察しながら思わず口に出してしまう。こういう意味ありげなのってボスを倒したら発見するのが定番だが、落ちた時点ではボスが生きていた。と言うかアレだ。あのボスが床を破壊しなかったらどうやって見つけてもらうつもりだったのか。

 ゲーム的なお約束ではなく本気で隠していたのなら、ちょっと床が薄いんじゃないかと。


「うん……ナイスなヒップと腰のラインだな。で、どーするかコレ」


 見つけてしまった以上無視はできない。運ぶにしても水晶ごとだと天井に戻るのは難儀する。いっそ割るか? 中身まで割れそうだ。

 手刀で出来るだけ小さく削ってみようかと考えていると、水晶の手前に円柱の台座を見つけた。下からのアングルにばかり目が行っていたのでちゃんと周りを見ていなかった。

 台座は高さが俺の腹の真ん中辺りの高さで表面が電気回路みたいなカクカクとした細い溝がいくつもある。上から見ると二重円で内側の円の中には何か長い物を差し込めそうな穴がある。

 豊かな想像力を働かせれば、この台座は鍵穴なんだろう。そして鍵を差し込めば開くという仕組みだ。寧ろそうじゃなかったら先入観を逆手に取った酷い罠だ。

 鍵となるのは菱形の穴の形から剣か。ありがちありがち。なんかイベントアイテム取らずに隠しダンジョンに入った気分である。

 二重円の境で円柱表面の模様がズレているので、剣っぽい鍵を差し込み右に回せば開きそうだ。試しに内側の円に触れる。

 当たり前だが回転しない。けれど回せる機構だと証明するように遊びがある手応えが感じる。

 鍵穴からしてシリンダーを噛み合わせて云々の鍵じゃない。もしかしたら回すだけで良いのかもしれない。

 そういう訳で試してみる。穴の上下に親指を引っ掛け模様の表面に他の指で踏ん張って内円を回す。


「ふんぬぅうううっ!」


 固いが気合を入れれば内円が動いた。少しでも動き出せばこっちのものだ。気合を入れて一気に回す。九十度ほど回ったところで円柱の中で何かがガッチリとハマったような手応えを感じ、同時に電気回路みたいな模様が光りだす。


「ッシャオラァ!」


 成し遂げた達成感から来る衝動に身を任せてガッツポーズを取る。直後、水晶がひび割れた。


「おおっと……」


 独りでに割れ始め、今まで内に溜めた力を解放するように水晶は派手に壊れて破片を外に飛び散らせる。

 実は破片で侵入者を撃退するトラップだったと言われても驚かない勢い飛んで来る破片を叩き落とし、中に入っていた少女が倒れ落ちるのを受け止める。


「冷たっ!? はぁ? まさか死体じゃないよな?」


 受け止めた少女の体は冷たかった。だが、呼吸は小さいながらも規則的にしているので生きてはいるようだ。

 俺は少女を小脇に抱えて崩れた天井の下にまで戻る。


「おーい、何か布くれ布。それと縛る物」


 言うと、ダンジョンを進んでいるときに発見したローブと先程伸ばすのに失敗した蔓が落ちてきた。

 少女には大きなローブで彼女の体を包み、背中に背負って蔓を巻き付け体を固定させる。準備が出来たところで思い出す。そうだ玉。ボスから出て来たあの青い玉も回収しないと。

 背中に少女を背負った状態だと投げにくいので玉を踏んで転がし、動いた瞬間に足を下に滑り込ませて甲の上に乗せる。そのまま体を一回転させて勢いをつけ、天井の穴に向かって蹴り投げる。玉を思い通りに向こうの穴へと消え、モコモコ達が慌ててそれを追いかけに行った。

 玉を片付けた俺はここから出る為の行動に出る。先ずは壁を登る。凸凹しているので簡単に登れた。次に天井のボコボコを指の力だけで掴まりぶら下がる。そのまま天井伝いに開いた穴にまで移動し、俺は無事に脱出に成功するのだった。


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