二百回について
私は、ある女性作家様に感想を何度も送りつけているストーカーです。
それと同様に、現実の恋愛でも、ストーカーです。
感想を何度も送りつけていたのは、運命について書きたかったからですが、ストーカーについては、具体的には書きませんでした。なにしろ、量が多過ぎます。二百回以上フラれてますから。
二百という数字は、確実な最低の数をあげているだけです。ストーカー相手御本人様がお読みになったら、
そんなに少なくない!
と、お怒りになるでしょうが、過小申告を目的としたものでは、決してありません。
当時、私は、「週刊テレビガイド」を毎週購読していて、その占い欄を見て、lucky dayに、ストーカー相手様に電話を差し上げるという、愚かな行為を繰り返していました。そのlucky dayが、週に二日あり、二年以上続いたので、二百回としました。
もちろん、不定期にも、同じくらいの回数電話したと思いますが、カウント出来ないほど多いので、数に入れないことにします。まあ、五百回としておけば、被害者様にも、御納得いただけるものと、考えております。
この当時は、携帯電話は一般には使われておらず、全て家電に電話しました。だから、親御さんが電話をとられて、御本人に変わっていただくという形態でした。ちなみに、一回も居留守を使われたことはございません。毎回、御本人様がお出になられて、対応していただきました。家におられなかったのは、多分、一回だけだと思います。
また、ストーカーという言葉も知られていないため、犯罪だという認識がなかったです。だから、親御さんに電話を取り次いでいただけたのだと思います。私をストーカーだとは思っておられなかったようです。
実は、ストーカー相手御本人様に申し上げたことがあるんです。
「自分のしていることがわかっている。いけないことだと。なんか、とんでもないことを、しでかしそうで、怖いんだよね」
これに対して、何ておっしゃられたと思います?
「何も悪いことしてないよ。○○さん(私の名前)は、決して、何もしない。信頼している」
と、慰めていただきました。この時までには、キスをしたり、胸を触ったりといった暴行をしたこともあったんですが、何も悪いことをしてないことになりました。そう、この当時は、セクハラという言葉も、なかったんです。
昔の日本は、本当に良かったですよね。
もっとも、セクハラを働いた時も、全く抵抗されることはなく、一言もおっしゃられることもなく、不問にふされました。回数は、一回だけです。二度と気力が湧かなくなりました。
私は、御本人様、御公認のストーカーという、リアリティのない存在になりました。