オーヴァーオール大聖堂と魔法の扉
イギリス、ロンドンの中の小さな町ベイクウェルにあるオーヴァーオール大聖堂。
そこには複雑な幾何学模様と紋章の刻まれた、古めかしい大きな扉がある。
その扉の前に、左分けした青髪ショートヘアの日本人の少女が立つ。
カエデ
「ふぅ…。」
木の枝で作られた小さな杖を扉に向かって振り、大きな声で魔法を唱える。
「パテファースティウム!」
扉は、幾何学模様と紋章が眩く光るわけでもなく、開くこともない。
少女は残念そうな顔で深くため息をついた。
カエデ
「やっぱりダメか~…一人で魔法界に入れないなんて、成績以前の問題だよ!」
独り言をつぶやいていると大聖堂の扉が開き
今度は薄い黄髪のロングヘアーの雅な少女が入ってくる。
セラフィーナ
「あらカエデ、遅れてごめんなさい。早かったのね。」
カエデ
「ううん、まだ待ち合わせの時間前だし気にしないで!」
セラフィーナが杖を扉に振り魔法を唱えると、紋章と幾何学模様が輝き、扉が開いた。
扉の先は雄大な自然が広がる美しい異世界、魔法界と呼ばれるこの世界は数万年も昔から存在していて、魔法使いたちが暮らしている。
カエデとセラフィーナはホウキに乗り、自分たちが通う「オルムステッド魔法学校」へと向かった。
今日は入学式と始業式、学校の敷地内にあるエルフィンストーン大聖堂に生徒たちは集まっていた。
思ったことを文章に起こすのはなかなか難しいですね…。