114文字焼きそば
ツイッターで、#物書きのみんな自分の文体でカップ焼きそばの作り方、というのを見かけたので投稿しました。折角なので、小説家になろうにも転載いたしました。短い字数で、何とか表現してみましたが……
薄い樹脂製の容器の蓋を開けると、現代のドライさを体現するかのような麺がのたうつ。乾き切った心に魂を呼び戻すがごとく熱湯を注ぎ、3分、男は瞑目した。午前3時。一枚扉を隔て聞こえる寝息を背に、湯を切り、割り箸でソースを混ぜ合わせた。
#物書きのみんな自分の文体でカップ焼きそばの作り方
<200字ないと投稿できないので以下、解説です>
タグ(文末の#の部分)が意外と長く、140字制限のはずが実質114字に。
インスタントラーメン=現代という構図。そして、それを生きる男、のようなストーリー性を持たせたかったのでこのような内容となりました。
ラーメンを想像して書き上げた後、焼きそばと気づいたので、あわてて湯きりしたのはナイショの話です。
一晩明けて読み返すと、う~ん。「3分、男は瞑目した。」この部分が弱いことに気づきました。
「3分、男は慟哭した」「3分、スマホに浸る」「3分、男は感謝した」
さまざまなストーリーが浮かんできそうです。
活動報告でやるような内容になってしまったので、このあたりでゴ麺!