家2
そして食べ終わったら部屋のある二階にあがった。宿題を数分で終わらせてゲームを始める。私の家では手伝いやテストでいい点をとったらお金がもらえ、それでゲームを買う。そのゲームの一つがコレだ。
翌日には全く同じような日々が繰り返される。学校に行き隣の人は独り言のようにぺちゃくちゃ何かを言う。私ははいはい、といって終わらせようとするが、いっこうに終わる様子を見せない。もう、めんどくさくなりはいはい、すらも言わなくなった。
ある日私の友達である三波 りんかの父親が亡くなったらしい。もともと病気気味だったため、だとか。それから2、3週間三波 りんかは学校を休んだ。そのあときた時塾も何もなかった私は三波 りんかが今日暇だという情報を仕入れて数学や英語、理科などを教えた。もちろん、授業をあまり(ほぼ全く)聞いてない私の説明を聞いても、分からないだろうと思っていたが、英語だけはむこうが得意のためか分かってくれた。しかし理科は理解できなかったらしい。数学はなおさらだった。先生の授業を聞いていても分からない(きいているかわからない)ためこれは別にいいや、と私は思った。勉強よりも三波 りんかがあるていど元気に登校してくれたことがなによりも嬉しかった。別に三波 りんかが勉強できなくてもいいや、という気持ちがあったからかもしれないが。