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Road to Lord -魔王の道-  作者: アッキ@瓶の蓋。
第4話 悪魔と魔の鎧
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スキル強化と使い魔アップ?

 翌日、【サイクロプス協会】のフォースを倒すために、スキルを強化していた。何故、行っているかと言うと、ヒルデガルドさんがスキルを強化するように言って来たからだ。ヒルデガルドさん曰く、僕達の今のスキルでは勝てるかどうか分からないらしく、スキルの力を上げれば上げるほど勝つ可能性が上がる。だからこそ、スキル強化を行っているのである。僕は身体強化を行いながら、錬金術を行っていた。僕以外の皆も、それぞれ別の所でスキル強化を行っているみたいだ。


「スキル、【身体強化Lv.2】は平均レベルの物ですが、これは種族平均に左右されますので、身体能力が一番低い人間である龍斗さんが行ったとしてもたかが知れています。しかし、それを目だけに集中するとは……」


「前にスキル説明の際に、聞いたんですよ。スキルレベルの事については、ある程度は」


 一般的にスキルにはLv.1~Lv.5までの5段階が存在する。中にはLv表記がない物から、Lv.5以上の物まであるらしいが、一般的なのはLv.1~Lv.5までらしい。Lv.1は必要最低限レベル、Lv.2は平均値レベル、Lv.3は中級レベル、Lv.4は上級レベル、Lv.5は神レベルらしい。とは言ってもこのスキルレベルは種族によって左右されるらしくて、同じスキルLv.でも種族によって強さが変わって来るみたいである。


「けれども、スキル強化をする事によって、多少は大丈夫になるんでしょ? 使い慣れている事と、扱いに慣れていない事でも違って来るとの事だそうですし」


「まぁ、そりゃあ同じ種族で、同じスキルLv.だとしても使い方によって変わって来るのは確かですし」


 「まぁ、良いけどね」と言いつつ、僕は身体強化と共に錬金術を行っていた。錬金術だって最初はLv.3だったけれども、今ではLv.4だし。とりあえず、やっておかないとLv.は上がらないと言う事だそうだけれども。


(身体強化と錬金術を同時に強化する為に同時に行っているけれども、身体全体を強化するのは非効率的だな)


 僕はそう思って、身体全体にかけていた身体強化を目と腕だけに集中する。正直、錬金術に必要なのは目と腕、後は集中力だけだ。集中力は身体強化には関係ないが、目と腕は身体強化に関係する。であるから、僕はその2つを部分的に強化した。


「へぇ……。全身にかけていた身体強化を部位ごとに、ね。それも確かな方法の1つではあるし、悪くはないんじゃないですか」


 ヒルデガルドさんは僕の部位強化に小さな声で何か言っていたが、特に気にしない事にして僕は身体強化と錬金術の、2つのスキル強化に努めるのであった。


 その日の夕方、僕の身体強化はLv.3になっていた。


「恐らく、部分強化を行っていたから、速い成長だったんでしょう。部分的に身体強化する方法は、身体強化をただただ行うよりもずっと難しいとされていますから」


 まぁ、確かに身体強化をかけるよりかは、部分強化をする方が感覚的に色々と使うので、難しいとは思っていたが、


(錬金術のスキルを上げるのにこの倍は時間をかけたのに)


 まぁ、そもそもスキルのLv.上げにしたら、僕達は成長率が著しいとは思う。多分、教えている先生、つまりは今日皆のために「どうスキルを使えば良いか」やこまめな休憩時間を設けてくれた、ヒルデガルドさんがこのスキルlv.アップの秘訣と呼んでも良いだろう。

 良い教官の下で育った者は、普通に独学で勉強するよりも良い成績が得られると言うし。


 他の皆も、それぞれスキルが上がったみたい。

 サファイアは僕と似たような感じで、一部だけ別の個体の物に変化する術を学んでいたみたい。ドッペルゲンガーとしては全身変化がデフォルトなので、あまり長い時間、部分変化は出来ないみたいだけど。まぁ、無いよりかはマシと言う感じである。

 夕張聖さんは魔法をやりまくって、魔法強化をしたみたい。前世では魔法使いであり、なおかつエルフと言う事だからそれなりにスキルとして、戦闘に使えるくらいには強化されたみたいだが。


「え、えっとヒルデガルデさんは?」


「私は元から優秀ですので、足を引っ張る事はないと思いますよ」


 夕張さんの質問に対して、さっとそう答えたヒルデガルドさんに対して、「流石ですねー。ねぇ、龍斗様?」とサファイアが感心して、そして僕に話を振ってきた。どう返答するか困るから、止めて欲しいんだけど。


「それよりも、ご主人様」


「……聖さん、その呼び方は」


「ワイトワームちゃんはどこに?」


 そう言えば、ワイトワームの姿が見えない。一応、ヒルデガルドさんから糸を吐く訓練や効率よく相手の攻撃を受ける訓練をして貰ったみたいだし、僕の方からもいくつか何かの役に立つかと素材をヒルデガルドさんから渡すようにお願いしていたのだけれども。

 いつもだったら、「シュー!」と言う愛くるしい声と共に、現れているはずのワイトワームの姿が確かにない。いったい、どこに居るのだろう?


「ヒルデガルドさん、ワイトワームは……」


「あぁ、それなんですがね。龍斗さん」


 と、なんだか困ったような顔でこちらを見つつ、


「スキルアップのついでに、使い魔アップもしません?」


 お願いするような声でそう言うのであった。

 と言うか、使い魔アップって、何?

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