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Road to Lord -魔王の道-  作者: アッキ@瓶の蓋。
第3話 魔法の悪魔
33/66

ヴァンパイア・弓葉

 お休みをしすぎてすいません。更新を再開いたします。

「おいおい、勝っちゃったよ……。どうするんだ、これから?」



 番勝田が先代魔王のリーファをぶっ倒して、先代魔王リーファはそのまま消え去っていた。東堂健二と番勝田の戦いはこれで実力が分かっただろう。けれどもまだ戦っていない僕と弓葉、それから夕張さんの3人はどうすれば良いんだろうか? 戦う相手である先代魔王のリーファは消えて居ないのだけれども……。



「どうも召喚した先代魔王リーファは一旦のクールタイムを取る事によって再復活するみたいです。ほら」



 そう言って、弓葉が指さす先では、先代魔王リーファがまたしても万全の状態で再復活していた。まだ3分も経っていないと言うのに、リキャストタイムがいくらなんでも速すぎるだろう……。




「ほら、先輩。もうすぐ先輩の出番ですよ? 準備を始めた方が良いのでは?」



「えっ、でも……次はお前の番なんじゃ……」



 戦う順番は確か、東堂健二、番勝田、夜里弓葉、僕、そして夕張聖の順番だたはずなのに、どうして弓葉を抜かして僕が次の対戦者に選ばれるんだ?



「私はすぐに負けますので」



 そう言いつつ、弓葉は「行ってきます」と言うと、背中から大きな黒い翼を出す。その翼で飛び上がった弓葉は、そのままエントランスへと降り立ち、先代魔王リーファの前に立つ。



「……戦力差は既に分かっています。私はバカではありません。自分が真祖を越えた超・真祖の吸血鬼だろうと、私はそもそも魔王に向いていません。だって私は……」



「弓葉殿、私語は出来る限り慎むように」



 と独り言を言う弓葉に、審判がそう口を出す。



「そうですね。そろそろ始めましょう。先輩の前ですし、初めからクライマックスです」



 そう言う弓葉は、銀製の剣を取り出す。そしてその剣で指先を斬る。斬ると言っても、少量の血である。そしてその少量の血は銀製の剣へと垂れていく。



「スケルトンナイト。少し錬成に時間がかかりますので、サポートをよろしくお願いしますね」



 そう弓葉が言うと、スケルトンナイトがいきなり現れた。全身骨だけの、獣の骨で出来た兵装に身を包んだ、竜の骨の剣を持った骨の騎士。

 どこからかいきなり現れたスケルトンナイトは先代魔王リーファへといきなり攻め込んで来た。そしてスケルトンナイトは手に持っている剣で、そのまま斬りかかる。



《良い太刀筋。けれども、まだ足りぬ……》



 先代魔王リーファはそのまま、そのスケルトンナイトの太刀筋を防ぎ、そのままスケルトンナイトを吹っ飛ばした。壁にぶつかり、バラバラとなって倒れるスケルトンナイト。



「ありがとう、スケルトンナイト。あなたのおかげで、私は錬成が出来た」



 そう言う弓葉が持っているのは、禍々しい赤黒い剣だった。どす黒い、赤味を帯びた巨大なレイピア。そしてその色はどう考えても、先程弓葉が垂らしていた血の色であった。



「私の秘技、ブラッド・シルバー。銀をスキルによって克服している私の能力と、超・真祖の吸血鬼である私の極上すぎる血液。その2つを持つ私だからこそ、出来る銀と血液の融合して生成した剣。

 これが私の奥の手です、よ!」



 そう言って、弓葉はその錬成したレイピアを投げた(・・・)



『えっ?』



 会場全員に驚くような声。勿論、そのレイピアは、先代魔王リーファの所に届く前に落ちていた。



 唖然とする会場。



「だって私、錬成は出来ても剣なんて扱った事ないですから、剣技なんて出来ないですもん」



 そして、「これが今の私の最高火力の攻撃です!」とだけ言って、弓葉は棄権した。なんて言うか……凄い強そうな剣だけに、使い手が悪くて残念そうだ。

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