表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Road to Lord -魔王の道-  作者: アッキ@瓶の蓋。
第2話 コテイ村
20/66

王女と女騎士

 湖とその湖に浮かぶ樹木の家々が特徴のコテイ村。コテイ村にはとある2つの一族が住んでいる。

 セルキー族とスキュラ族である。

 セルキーはアザラシの魔物であり、スコットランド地方で語り継がれている羽衣伝説に登場する魔物である。このコテイ村を治める魔物で、皮を被っている時はただのアザラシとなんら変わらない(アザラシ達から言わせれば不細工なのだとか)が、皮を外すと絶世の美女になるのだとか。このコテイ村では王家の一族として君臨しているようだ。

 そしてスキュラは上半身は美女、下半身はたこという奇怪な姿になってしまった海の怪物である。出展によっては下半身が多数の蛇だったり、蛇のような長い首を持つ犬の頭が複数ついていたりと色々とあったりするのだが、このコテイ村のは下半身が蛸の物が多い。まぁ、それはあくまでも大多数の者であり場合によってはイカだったり、蛇だったりがあるらしいのだが、多くは蛸らしい。このコテイ村では代々セルキー族に仕えている一族、それがスキュラ族らしい。



 簡単に説明するとすれば、

『セルキーが王家、スキュラが従者』

 とでも、言うのだろうか。



 そして今、僕と聖さんはと言いますと、そんなコテイ村に辿り着いていまして。



 お互いに魔王候補である事を説明しまして、お土産としてイルカの形の自作ゴーレムとウミネコの形の自作ゴーレムを渡しておいた。あまり役には立たないんだけれども、可愛らしい保護意識を誘えると言う事を考慮すればそれなりに楽しめる物に仕上げたはずだ。

 それから創作の話をしたりと、まぁ、嫌われないように必死になって僕なりに頑張っていたんだけれども。



 特に僕が仲良くしたのは、このコテイ村でも優秀な2匹(?)の魔物である。



 セルキーの、カルタ=ロード=オーシャン。通称、カルタ様。セルキー族のお姫様。セルキー族の中でもその美しさはセルキー族の中でも歴代最高の美貌を誇り、水を扱った最も美しい魔術を扱う彼女。薄い水色の髪を黒い髪留め、濃い青色のドレスを着た豊満な身体をドレスで覆った美女。

 そしてスキュラの、ミズワリさん。上半身は黒いダークエルフのような格好をしていて、それを薄いビキニのような物で覆っている。下半身はメデューサの髪のように、濃い緑色の数多の蛇のような物が這っている。そして金色の剣を持った、立派な騎士である。



 カルタ様はと言いますと、姫様は姫様でも愛らしい姫様である。純真無垢で、幼い喋り方をするこの姫様なのだが、身体がスラリとしたナイスバディなのでギャップがあって良いと思う。

 ミズワリさんはと言いますと、冷静沈着でカッコいい騎士である。礼儀を重んじる彼女は、僕の持って来た自作ゴーレムを見てもその可愛らしさよりも、僕が作った自作ゴーレムの技術の高さに感心して、そして僕の話していた日本の昔話をこの世界風にアレンジした話にも感心したらしい。



 コテイ村の二大巨頭とも呼べるべきこれなのだが、



「ミズワリ―――――! ちょっと、リュウト君をボクに渡して!」



「――――流石のカルタ様でも、それはダメです。龍斗さんにはもっと素晴らしい戦闘技術などを話して貰いませんと」



 ……どうしてこんな修羅場みたいな感じになっているんでしょうか? これ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ