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P19 ローマ数字 (後編)

前回に引き続いて、ローマ数字のお話を。


ローマ数字で【5】は【V】,【10】は【X】で表します。


さらに大きな数にも特定の文字が対応していまして……


  【50】は【L】  【100】は【C】

  【500】は【D】 【1000】は【M】


で表します。


本来はアルファベットでなく、少しややこしい図形でそれらの数字を表していました。ローマ人の間にアルファベットが伝わると、その図形に似たアルファベットを割り当て、それが定着して上のような表記で落ち着いたのです。


では、もう少しローマ数字を身近に感じてもらいましょう。


【1867】をローマ数字で表すと、どう表記されるでしょうか?


  1000=M 500=D 100=C 50=L 10=X 5=V 1=I ①


これらを意識して


  1867=1000+500+100+100+100+50+10+5+1+1


このように和の形で分解。①を対応させ


  1867 = MDCCCLXVII


となります。


余談ですが1867年は、江戸幕府最後の15代将軍・徳川慶喜が朝廷(明治天皇)へ政権返上を行った、いわゆる【大政奉還】の年です。


では、もう1つ。


挿絵(By みてみん)


こちら。何かわかりますか?


最近ブームになってる【都市伝説】。そのTV企画などでよくお目にかかる、1ドル札です。


挿絵(By みてみん)


この1ドル札には、ピラミッドが描かれています。フリーメイソンがどうだと語られる事が多いですよね? 笑


挿絵(By みてみん)


ピラミッドの下段に、何やらアルファベットが並んでいますよね?


ズバリ、このアルファベットは何を意味しているのでしょうか?


けっこうアメリカ人の方でも「わからない」って人、多いんですよ。


これこそローマ数字。


  MDCCLXXVI


このアルファベットの表す数字は


  M=1000 D=500 C=100 L=50 X=10 V=5 I=1


を対応させる事で浮かび上がります。


  MDCCLXXVI


   =1000+500+100+100+50+10+10+5+1

  

   =1776   


というわけで、ピラミッドの下段に表示されているものは、ズバリ【1776】!


  1776? 


と思ってるようではまだまだ。1776年はアメリカが独立宣言をした年です。


1776年7月4日。Independence day(独立記念日)。


トマス・ジェファーソン(のちの第3代アメリカ合衆国大統領)らが中心となり起草したアメリカ独立宣言書。1776年7月4日にそれが承認され、今でもアメリカでは祝日となっております。


日本史をとってる人は大政奉還が1867年である事、世界史をとってる人はアメリカが独立宣言をしたのは1776年である事を覚えておきましょう。



★☆


さて。


  MDCCCLXVII  MDCCLXXVI


ぶっちゃけ、ローマ数字で数を表すって、結構めんどくさいですよね。


我々が現在使用しているアラビア数字だと、上の数字は【1867】や【1776】と、たった4つの数字で表すことが出来るのですから。


実はこの【1867】の表し方はインドの記数法なんです。そしてそこには俗に言う【0の発見】が関わっているのですが……


その話は近いうちやる予定です。笑



余談


学生の頃、【Independence Day】というハリウッド映画を見ました。


いわゆるエイリアンが地球にやってきて、侵略を行うというSFもの。ウィル・スミスも出演していました。


その映画では、合衆国大統領が戦闘機に乗り込み、真っ先に敵艦へ向かい、核ミサイルをぶちこむという……


当時は何も考えず、面白いな~って見てた映画ですが、よく考えると大統領が戦争で先陣をきって核ミサイルをぶちこむって、ありえないなと。


こういう事を考えるって、大人になったからでしょうか? 笑

クイズ


7月4日はアメリカ独立記念日ですが、その2日後はどんな記念日でしょう?


アメリカとは関係ありません。笑


ヒント


この味が いいねと君が 言ったから 7月6日は?

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