表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/43

P12 色々な数え方①

教科書では「いろいろな物の数え方」を勉強しているところです。13ページでは【和の法則】、次の14ページでは【積の法則】を学びます。


そういうわけで今回のテーマは


  教科書には載ってない、色々な数え方


のお話です。


今回はクイズ形式で話を進めてみましょう。読者の皆さんも暇があればチャレンジしてみて下さい。


まずはトーナメント問題。


2011年、高校野球、夏の甲子園大会。全国47都道府県の代表49校が出場した大会でした。


北海道代表はきた北海道・みなみ北海道、東京代表はひがし東京・西にし東京の2校ずつが出場します。47都道府県代表+2(北海道と東京がプラス1校ずつ)で、出場校は49校となります。


この大会で引き分けの試合はありませんでした。


ここで第1問。この甲子園大会、全試合数は何試合?


これは有名な問題なので即答できる人も多いでしょう。ポイントは引き分けがない事。つまり1試合で1チームは必ず負けるという事です。


甲子園大会では、49チームの中から1チームだけが優勝します。逆に言えば48の負けチームが決まればいいんですよね。


1試合で1チームが負けるわけですから、48チーム負けるには48試合あればいいわけです。


てなわけで最初の答えは「48試合」が正解でした。


この考え方なら、例えば何かの大会で出場チームが300チームだとしても、優勝の1チームを決めるのに必要な総試合数は「299試合」(引き分けがない場合ですが)と即答できるわけです。


例えばインターハイなどで、卓球とかバスケットボールのトーナメント戦が行われたとしましょう。


主催者は、参加チームから即座に必要な試合数を割り出せますよね。後は試合会場(例えば体育館とか)で、1度に何試合出来るかなどを逆算する。これらの計算によって、1回戦から決勝戦終了までの細かいタイムスケジュールなどを設定できるのです。


てなわけで第1問はトーナメント問題でした。


続いて第2問いきますよ。いきなり難しくなります。


調べたところ、今から出題する問題はTV番組「たけしのコマ大数学科」で出題されたそうです。


挿絵(By みてみん)


図のように3つの円があります。この3つの円、全てに接する円はいくつあるでしょうか?


【接する】について少し説明を。


今回の問題、どう考えても円AやBの内部で接する円は解答になりえません。


挿絵(By みてみん)


この形がありえないという事ですね。なので例えば円Aに接する円は


挿絵(By みてみん)


このように【外接する】場合と


挿絵(By みてみん)


【内接】する場合の2通りが考えられます。3つの円に接する円となると


挿絵(By みてみん)


こんな円や


挿絵(By みてみん)


こんな円が考えられますよね。では今一度。


挿絵(By みてみん)


このように配置された3つの円、全てに接する円はいくつあるでしょうか?


これをやみくもに数えてしまっては「運任せ」になってしまいます。運良く数えられる場合もあれば、数えるべき円をもらしてしまう場合もあるでしょう。


センター試験でも例えば「(ある条件のもと)条件を満たす三角形は何個あるか」といった問題が出題されたりします。カンに頼らず、「何らかの指標」を持って数える事が大事です。


この解答は次回となります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ