オープニング 物を数える
今回のテーマは
【物を数える】
教科書では【数え上げの原則】という事で、【樹形図】や【和の法則】、【積の法則】が紹介されています。
今回お話しするのは【物を数える】事について。
例えば、目の前にリンゴがたくさんあったとしましょう。みなさんはどうやって数えるでしょう?
1,2,3,4,5,……
と数えますよね。私達が普段から扱うこの数え方は10進法と呼ばれる数字で表す事が出来ます。
しかし古代の人々は2までしか数える術を持たず、3以上の数は【2より多い】すなわち【たくさん】と表現したのです。現在でもパプアニューギニアやオーストラリアの原住民の中には、物を数える時
1,2,たくさん
と数える種族がいるそうです。これをもう少し正確に数えようとしたら
1,2,2と1,2と2,2と2と1,……
1と2は区別するのですが、それ以降はその1と2で表現する事になります。これは2進法の数え方になります(数学における2進法は、0と1で表現しますが)。
人類は手が2本だったため「片手に物をもった時」「両手に物を持った時」が1と2の区別に繋がったんだろうと予想できます。
それからしばらく時代が流れ
1,2,3,3と1,3と2,3と3,3と3と1,……
1と2と3という3つの数を区別して数えるようになっていく者が現れました。いわゆる3進法と呼ばれるものです。
さらに人類は指やひじ、肩などを使って、より多くの数を区別していくようになります。
古代メソポタミアで60進法が使われていた事は、くさび形文字の発見からもわかっています。ですが60進法だと1から59までの数を区別するため、それを紹介するのは大変なので割愛しておきます。笑
さて。
教科書では、基本的な数え方について学んでいく事になります。
物を数える時、大事なのは
何らかの指標を持って数える事
です。やみくもに数えていったのでは、そこは人間、どこかで数え間違う事もあるでしょう。そこでうまく数えていくためには、何らかの指標・目印が必要なのです。
【樹形図】【和の法則】【積の法則】……
これらは、うまく物を数えるために手段となります。
それでは……
今宵のテーマは
【物を数える】
しっかり数える技術を身につけましょう!