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「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
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第7話 - ライブチケット争奪戦

Lunaのオンラインライブ開催が発表されてから数日後、詳細が公開された。視聴チケットは限定枚数で、販売開始は翌日の夜8時。光也はその情報を何度も見返していた。


「絶対に手に入れるぞ……!」


彼はスケジュールを確認し、販売開始10分前にはパソコンの前にスタンバイしていた。スマートフォンも準備し、複数の端末で挑む作戦を練る。


時刻が8時になると同時に、販売サイトの更新ボタンをクリックした。しかし、画面には「混雑しています」の文字が表示される。


「やっぱりか……!」


何度も更新を繰り返すが、次のページに進むことすらできない。焦る気持ちを抑えつつ、スマートフォンでも同じ操作を繰り返す。やっと購入画面が表示された時には、すでに5分が経過していた。


「まだ間に合う……!」


必要な情報を急いで入力するが、指が震え、ミスを連発する。修正して再送信する頃には「チケットは完売しました」の表示が出た。


「嘘だろ……!」


光也は椅子に崩れ落ちた。画面を見つめる指先に力が入らない。彼のSNSには「ゲットできた!」という報告が次々と投稿されていた。


「俺だけ、置いていかれたのか……。」


失意の中で、再びサイトを確認すると「キャンセル待ち」のボタンが目に入った。光也はすぐにそれをクリックした。確約ではないが、希望はまだ残されている。


その夜、彼は眠れなかった。画面越しのLunaのライブが自分に届かないかもしれない。その可能性が胸を締め付けた。しかし、彼は心の中で呟いた。


「まだ終わったわけじゃない。絶対に観るんだ、Lunaのステージを……!」

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

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https://x.com/bank26nt

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