第4話 - 推し活仲間との出会い
Lunaのオンラインライブが発表されてから数日後、光也のSNSの通知が一気に増えた。「Lunaファン交流グループ」の招待通知がその中に混ざっていた。
「これって……同じ推しの人たちが集まるやつか?」
少しの興味と不安を抱えながら、光也は招待リンクをタップした。そこには、Lunaを応援する人々が集まり、ライブの準備や彼女の魅力について語り合っていた。
「初めまして! Luna推し歴1年の花です!」
「こんにちは! 推し歴半年のリュウです!」
光也は挨拶の流れに少し緊張しながら、チャットに打ち込んだ。
「初めまして。光也です。Luna推し歴2年です。」
すると、すぐに多くの返信が返ってきた。
「2年!? すごい古参ですね!」
「いろいろ教えてください!」
初めてのオンライン交流に戸惑いながらも、光也は少しずつ会話に加わることができた。同じ推しを持つ人々との話は想像以上に楽しく、次第に笑顔が増えていった。
「ライブの見どころ、どこだと思います?」
「やっぱり歌パートが一番楽しみ! でも、トークパートも面白そう!」
会話が進むにつれ、光也はLunaを共有する楽しさを初めて感じ始めていた。彼にとって「自分だけの推し」という思いが変わる瞬間が、ゆっくりと訪れていた。
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