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10年の時を経てガルパンおじさんになった話(大洗に行ったり、ふしだらな母のネタがガールズアンドパンツァーだということを知った話)

作者: ふる

 個人的なエッセイです。まとまりのない文章になりますが、よろしくお願いします。





 大洗に行って私が一番驚いたこと、それは大洗の旅館「肴屋本店」でダージリン誕生会が行われていたらしいということだ。(ダージリンはガルパンの登場キャラの1人。)


 なぜそれがわかったかというと、私はその誕生会に参加したわけではないが、肴屋本店の前に2024年9月17日にダージリンの誕生日を祝う色紙や花が飾られていたためである。


 それも私が大洗に行ったのは9月21日であり、9月17日の当日に大洗に行ったのではない。何日間も旅館の前で色紙が飾られているということは、つまりガルパンが好きな人だけが誕生会を祝っているだけでなく、旅館としてもガルパンを大切に考えているということなのだろうか。


 10年以上前に放送されたアニメで、主人公でもないダージリンというキャラの誕生日が祝われているとは、なかなかすごいファンとアニメである。


 さらに調べると、2019年から5年ぶりの2024年に公式のガルパンイベントが開催されたりもしているのだという。(ちなみにアニメは10年前と書いたが、2023年にガルパンの映画が出ており、今後も映画が作られる予定となっているので、ガルパンは必ずしも過去のアニメというわけではない。)


 そんなわけで、私が2024年現在にもなってから、2012年にアニメが放送されたガールズ&パンツァー(通称ガルパン)を知り、好きになった話をさせていただきたい。


 まず、ガールズアンドパンツァーの簡単な説明になるが、ガルパンは2012年に放送されたアニメで、ガルパンの世界では戦車道といわれる、戦車に乗った武道みたいなものを女の子がやることが華道や柔道のように一般的に浸透している世界である。


 そして、主人公の西住みほは戦車道で名家の西住家における次女であり、戦車道の有名校である黒森峰学園で戦車道をしていたのだが、大会で起きた事故が原因で学園を去ることになり、転校先の大洗女子学園で再び戦車道をすることになる。というのがガルパンのおおまかなストーリーとなっている。


 主人公が仲間たちと協力しながらトーナメントを勝ち上がっていくという、スポコンものの王道ストーリーに感じられるが、やはり戦車で戦うというのは他に見たことのないアニメである。


 空想の戦車を描いているわけではなく、現実にある戦車を描き、学園ごとにイギリスっぽい学園やイタリアっぽい学園があるなかで、イギリスの学園はイギリスの戦車を使い、イタリアの学園はイタリアの戦車を使っているなどの要素も面白く感じる。


 また、ガルパンは大洗町の描写についても大洗町をそのまま描いているらしく、大洗に観光する人がガルパンで描写のあった景色を見に来たり、ガルパンで出てきたお店を訪れているのだという。


 大洗町自体もガルパンとコラボして駅にパネルを設置したり、他にもプロレスラーの蝶野さんがガルパンをほめたりするなど、いろいろと話題になっていたようである。


 そんなガルパンなのだが、正直なところ私は今まで存在を認識していなかった。


 なんとなくプロレスラーの蝶野さんが何かのアニメを好きと言っていたような気もするし、ネタとしてふしだらな母と笑いなさい、というネタがあることは知っていたものの、それがガルパンのネタという事は知らなかったのだ。


 そんな私が初めてガルパンを認識したのは、マリーというキャラが戦車の砲塔の下からにょろにょろと体を出す動画を見たことだった。(言葉だとよくわからないかもしれない。)


 その動画を見たときの私の感想はとしては、なんだかヨーロッパ風の制服を着た女子高生が戦車に乗っているのだが、何をしているのかは正直よくわからないというものだった。しかしながら、何か心を惹かれる映像だった。


 ちなみに、この動画を見た時点ではこれがガルパンだという認識はなかった。そもそもガルパンの主人公は大洗女子学園にいる西住みほなのだが、私はマリーが何かのアニメの主人公なのだと思っていた。それくらい主人公っぽさが出ていたキャラだった。


 そして、その動画と関連づけられたのか、その次にガルパンの動画を見たのは、マウスという巨大な戦車を大洗女子学園のメンバーが協力して撃破するという動画だったのだが、これは本気ですごいと感じた動画だった。


 純粋に巨大な戦車を倒すという気持ちよさがあるのだが、現実に無理だろうと思いつつ、なんとなく現実でもおかしくなさそうなリアリティというか、こんな方法であんな化け物みたいな戦車を倒したのか!という空想なのに説得力があるというか、見なければ伝わらないおもしろさがある気がする。


 詳細を書くと驚きがなくなるかもしれないので書くのを避けるのだが、この動画をみて好きと感じたなら、ガルパンのアニメも映画も見て損はないと判断していいだろう。


 私も本格的に作品が気になったのはマウスの動画を見てからであり、そこからこの動画のネタやマリーの動画がガルパンの話だったことを知ったところである。


 そして、本編のおもしろさは実際に見てもらえればと思うのだが、それとは別にガルパンを見て意外だったことを語ろうと思う。


 それは、ふしだらな母と笑いなさいのミームになったキャラである、西住みほの母親の西住しほが本編でほぼ出番がない事である。


 なんでも、西住しほはガルパンの中でも2次創作が多くつくられているキャラらしく、さらにガルパンのソーシャルゲームにおいても西住しほが高校生の制服を着たりしているという。(ガチャの名前が生徒ガチャというらしいのだが、生徒ガチャで母親キャラが出てくるのがすでに面白さを感じる。)


 西住しほはそれほど人気のキャラらしいので、本編でどれほど出番があるのかと思っていたのだが、驚いたことにアニメを見てもまったく出番がない。


 主人公と母親という立場でわだかまりのあるキャラなので、最終回あたりに何かあるのかと思いきや、最終回でも特に出番がない。というか西住みほと西住しほが仲直りするシーンもない。会話をするシーンすらない。


 これは一体どういうことなのか。OVAや映画もあるらしいので、映画で出番があるのだろうか?そう考えて映画も見たのだが、映画でもほとんど出番がない。


 しかも、アニメでの西住しほのキャラクターはかなり嫌な人である。嫌な人というか、家の流派に厳しいキャラクターなのだが、基本的に西住みほを非難してくるので印象が悪い。


 それが一体なぜ、ふしだらな母と笑いなさいというミームが生まれ、ソーシャルゲームで他のキャラクターを差し置いて一番人気みたいなキャラクターになったのか。私には訳がわからなかった。


 念のため言うと、私は西住しほが嫌いということはない。むしろネットミームなどに染まっていくとだんだん好きになってきている気がする。自信満々な顔で自分の娘の学校の制服を着ているところなど。


 これはもしかすると、主人公の母親にもかかわらず出番がないからこそ、逆に想像の余地がある。ということなのかもしれない。


 実際、アニメでは大洗女子学園のメンバーの性格や友人関係を長い時間をかけて知ることができるので、それほど想像の余地がないような気がする。また、基本的に大洗女子のメンバーがいい子な上に性格に裏表がないので、主人公達よりも他のキャラのほうが想像が膨らむのかもしれない。(主人公チームで一番闇を抱えてそうなのが主人公の西住みほだったりする。)


 とはいえ、出番の多い母親キャラではなく、出番のほとんどない母親キャラが人気になるのはやはり珍しい気がする。


 ちなみに私が好きなキャラは逸見エリカというキャラなのだが、このキャラも人気なのに本編ではあまり出番がなく、そのわりに設定としては主人公と深くかかわっているキャラだったりする。(設定上、逸見エリカと西住みほはそれなりに近い関係にあったと考えられるのだが、アニメでお互いが会話をしたのは「次は負けないわよ。」「うん。」の一言のみだという。)


 西住しほと同様に、逸見エリカもそうした設定と出番のアンバランスさが想像が膨らむ部分なのかもしれない。


 ちなみにこの逸見エリカはスピンオフ漫画の主人公になっており、そうしたことからも人気の高さが伺える。そして、そのスピンオフ漫画のセリフで「ついにやってきたわに」という誤植があったらしく、そこから2次創作でワニ好きキャラの設定が付けられたこともあるのだとか。


 また、主人公の西住みほには西住まほという姉がいるのだが、西住まほの初期案がもとになって逸見エリカというキャラになったらしい。

 他にも、このキャラの好きな食べ物はハンバーグで、趣味はネットサーフィンである。


 アニメでは普通に嫌なキャラそのものなのに、なぜアニメ以外の場所でそんなにおもしろいネタを持っているのか。なんというか、このキャラは何かを持っている。


 さて、好きなキャラは人それぞれになるし、話がさらに長くなるのでやめておき、私が大洗に行った話を簡単にしようと思う。


 大洗町は茨城県の海沿いにある街で、私の場合は常磐線という電車で水戸駅まで行き、そこから鹿島臨海鉄道に乗り換えて3駅乗り大洗町駅に到着した。


 駅に到着すると駅の中にガルパンのキャラクターのポスターが飾られており、一緒に乗っていた他の人がポスターの写真を撮っていたので、おそらくこの人達もガルパンファンだったのだろう。


 大洗町駅は全体的に道路が広く、人が多いという感じはしないが、荒廃しているという感じはしない雰囲気の街だった。(それでも少子高齢化などは進んでいるのかもしれないが。)


 また、いくつかの店の前にはガルパンキャラのパネルが置いてあり、大洗町とガルパンがコラボしてから置いてあるのだとすると、10年近く各店で展示してあるのかもしれない。


 見学をしながら海の方に向かっていくと、海の近くに商業施設があるのだが、その施設の2階にガルパンギャラリーという場所があるらしいので現地に行ってみる。


 商業施設の1階では大洗町自体のお土産や食料品が売っていたので、そこでお土産を買ってから2階に行くと、たしかにガルパンギャラリーがあった。


 お店の中ではガルパングッズが並べられており、ガルパンファンの人がTシャツなどを購入していた。そして、販売グッズの隣のブースでは非売品の色紙なども置かれているようだった。


 私がその中でとくにおもしろく感じたのは、ガルパンのアニメのシーンを再現したジオラマが展示されていたことだ。それも1点だけでなく、複数の作品が展示されており、どのジオラマもアニメをそのまま現実に出したかのようなクオリティが高い作品だったため、見ることができて良かったと感じた。


 このほか、ガルパンで出てきた神社などを観光しながら街を回っていくと、たしかにアニメを思い出すような景色と遭遇するので、なんというか感慨深い感情が沸きあがる。


 他にもガルパンのキャラが食事をしたお店で食事をすることができるなど、こういう楽しみ方は大洗町を再現したガルパンだからこその楽しみ方だろう。


 また、最初はガルパン目的で大洗町にいったわけだが、大洗町は海沿いの町であるためか海産物が有名な場所のようだ。私が食べたのは干物とマグロだったが、かなりおいしかった記憶がある。


 ちなみに私が行ったのは9月だったが、冬にはあんこう祭りが行われて10万人も来場者がいるらしい。


 アニメがきっかけになり大洗町の魅力を知る人も多いらしく、ガルパンと大洗町でお互いに良い関係を築けているならうれしく感じる。



 そんなわけで話がまとまらないが、文章が長くなっているわりにこれ以上書いてもまとまりのないままになりそうなので、ここまでで話を終わらせたいと思う。


 もし機会があったら、私のようにガルパンに触れてみて、さらに大洗へ旅行してみていただければ幸いである。

本編で仲良くしている場面もないけれど、西住みほと逸見エリカが好き。

なんというか、みほがふわふわしてるのに隠れSっぽいのと、エリカが強情な割に誘い受けっぽいのがやけに嚙み合わせがよく感じる。

なろうでは無理だけどどこかで書くか。

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