コング君と委員長と絶対零度の女。1年前の出来事
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それでは、どうぞ!
《須佐視点》
さぁてやるぞぉ!目の前には大きな鉄板が3枚並んでます。今回は大量に作るのでサラダ油ではなくてラードを使います。旨味もまして一石二鳥♪
まずは、具材を炒めます♪今回の具材は・・・キャベツ、玉ねぎ、豚肉です♪あまりたくさんの具を入れると効率が悪くなっちゃうから火の通りを考えて今回はこれで♪
お肉に火が通ったら麺を投入!ここで、家ならビールでほぐすんですけど・・・学校だからアルコールは無理!なので今回は椎茸と鰹節からとっただし汁を使います。普通の水でも良いですけど、今回は予算内で美味しいものをということで節約します!ここで、だし汁を使えばソースの分量は少なくて住みます♪何せ下味がついてますから♪塩胡椒は具材のみです♪お高い調味料をドバドバ使ったら予算オーバーです!味も濃すぎちゃうのでソースは色がつく程度、塩胡椒はさっと一振り♪これでだいぶ節約できます!だし汁の方が余分?ちっちっちっ大量に作ればお安いのです!
麺にソースが馴染んだら鰹節が粉みたいになっただし粉をかけて、紅しょうがをのせたら完成です♪
「はい!まずは試しに1食!味見して下さい!」
「じゃあ、私が♪」
「私も食べたい!」
「俺にも一口くれ!」
「ズルい!私にも!」
「僕にも一口だけ!」
うお!クラスのみんながハイエナのように群がってます!一皿の焼きそばが数秒で消えました!
「「「美味しい♪」」」
みんなが笑顔です♪これで行こうかな♪一応秘密兵器も持ってきてるんだけど・・・試すか!
「もう一皿試しに作ったからどっちが美味しいか教えて下さい!」
ふふふ♪もう一皿は昨日の夜に作っておいた天かす入りです♪どうですか?結構ボリューム感が出るでしょ?
「これ!?すごい美味しい!」
「ボリューム感もすごいけど、味に深みが!」
「うめぇ!コングこれすげぇよ!」
好評♪好評♪一応昨日の夜のおつまみに天ぷらをあげましたから、色々な味が染みた油で揚げた天かすです♪お安い食材ですから予算内です♪
「じゃあ、今日はこっちの天かす入りを出しますね!レシピには書き足しておきますからよろしくです♪」
「「「了解!」」」
「これは、今日も大繁盛間違い無しだね♪」
「おーい!何人か看板持って校内に行って!一日目より激ウマになったって、告知してきて!」
「了解!行ってくるぜ!」
「さぁ!みんな今日もバリバリ稼ぐよ!打ち上げは5組と合同でカラオケだから!お店の料理が何品増えるかは今日の売上次第だよ!気合い入れてこう!」
「よっしゃ!気合い入れるぜ!」
「コング君!出来た物から私達が詰めてくから!作る方に専念して!」
「作り方を後ろから見て覚えよう!よろしく頼むよコング!」
「はい!皆さんお願いします!」
「「「おお!」」」
「「「うん!」」」
クラス一丸となって2日目のスタートです!
《薫視点》
私は東雲 薫。2年1組の学級委員長をしています。この学校は、3年間クラス替えがないのでこのクラスメイトとは2年目です。
「はいはーい♪どんどん焼いてきますよぉ♪」
キラキラ笑顔で鉄板に向かっている彼は近藤 須佐君。私の大好きな男の子です。
私と幼なじみの彩希は高校から入学した外部組で、入学して同じクラスになった彼を見て最初は物凄くでかい男の子がいる!ってびっくりしてました!私と、彩希は女子としては高めの身長で、あまり自分達より背の高い男の子はいないからびっくりです!筋肉もムキムキで、分厚い胸板は圧巻です!
それでも、最初はただのクラスメイトでした。それが恋い焦がれる片思いの王子様に変わったのは去年の学園祭・・・私と彩希はお互いクラスの実行委員で休日、買い出しに駅の方の繁華街に向かいました。当時の私達は暗くなるまで買い出しをしたり、ウインドウショッピングを楽しんだりしてました。
それがいけなかったのか・・・柄の悪い男達にしつこくつきまとわれてしまいました・・・
『ようよう♪美人な姉ちゃん達♪俺らと楽しいことしようぜぇ♪』
『なぁ、いいじゃねぇかよぉ♪遊ぼうぜぇ♪』
何と言うか明らかに頭のおかしい連中で、とても、女の子に声をかける姿はしてません!ヤンキーです!それが6人位ぞろぞろとついてきて・・・正直、恐怖しかないです!
ほとんど涙目になっている私を護ろうと、遂に彩希が言葉を発します!
『どっか行ってよ!ウジ虫!気持ち悪いったらありゃしない!』
・・・しかし、それは悪手でした・・・男逹の雰囲気が一変しました!
『・・・へぇ・・・ウジ虫ねぇ?姉ちゃん達・・・覚悟しろよ?せっかく優しくしてやろうと思ったのによぉ!おい!お前ら囲め!裏の公園で充分だ!まわすぞ!』
『ひゃひゃひゃ!人数もっと集めるかぁ?ぐっちゃぐっちゃにしてやるかぁ!』
私達は男達に両手を無理矢理掴まれて引きずるように繁華街の裏道に連れてかれます!もう、涙が出ます!
『ちょっと!離せ!離せ!そんな汚い手で触るな!』
『やだ!やだ!だ、誰か!!助けモゴッ!!』
私は助けを呼ぼうとしたら男に口を塞がれて、両腕も掴まれ何にも出来ません!
『静かにしろや!後でたっぷり泣き叫んでくれりゃいいからよ♪俺らも燃えるからよぉ!ひゃひゃひゃ!』
『そのうち、泣くことも出来なくなるくらい犯してやるからよぉ!』
男達の手が私と彩希のお尻を撫でくり回します・・・絶望です・・・あぁ、私達は犯されるんだ・・・私も、彩希も涙でぐちゃぐちゃです・・・
『貴様ら何をやっている!!』
ドゴッ!バキッ!
『ぐふっ!』
繁華街の明るい灯りが一瞬消えたような感じがしたらクズの1人が5メートル位ふっとんで倒れました。
『な、なんだ!?』
ドカッ!ガンッ!!
『ぎゃひぃぃ!』
また1人倒れます!な、何?何が起こってるの?
私は涙を拭いて振り向くとそこには繁華街の狭い路地を塞ぐように、大きな男が男達を睨んでいました。
『貴様ら・・・女性に対してする事じゃあないよな?そうだよな?』
一歩一歩歩きながら怒気をはらませた声で彼は男達を威圧します!
『ひぃ!な、なんだてめえは!お、俺達の邪魔すんなぁ!』
『うるさい、雑魚が!人様の言葉をしゃべんな!』
ドカッ!ガンッ!!バキッ!!ドゴッ!!!グチャッ!!
『その人達から離れろ、クズども!』
『うるせぇ!死ねや!デカ物!!』
私達を捕まえてた男達はナイフを取り出して大男に向かいます!
ドゴッ!!!ガンッ!!
『ぐはっ!』
『ようやく離したかクズども!そんなおもちゃで何とかなると思ってんじゃねぇ!覚悟しやがれ!』
ドゴッ!バキッ!!ドゴッ!ガンッ!!バキッ!!グチャッ!!
『がはっ!!ず、ずびまぜん!許してぐだざい!げぼっ!』
『俺に謝んなぁ!彼女達に謝れやぁ!』
ドカッ!ガンッ!!グチャッ!!
『ずびまぜん!ずびまぜん!ずびまぜん!ずびまぜん!』
『『・・・』』
『おらぁ!もっと誠意を込めてぇ!』
『ひぃ!ごめんなざい!ゆるじでぐだざい!ごめんなざいぃ!』
『も、もう、その辺で・・・』
『良かったなぁ!優しい人たちで!本当だったら1年は病院だったぞ!』
『ひぃ!』
『お前ら・・・2度とこの街に来るな。次に同じ事やってたら・・・』
『はひっ!ずびまぜん!2度とぎまぜん!し、失礼しますぅ!』
『ふぅ、まったく!』
ため息をついた大男が私達の方を振り向来ます。その時初めて彼が同級生の男の子だと気づきました
『えっ!須佐くん?!』
『あれ?東雲さん?』
『あっ・・・あの時の・・・』
彩希も気づいたみたいでした。彩希は入学してすぐに、男子達の心ない言葉に傷ついて泣いていた所を彼が慰めてくれたって聞いてます。
『これは、参りました・・・怖がらせてごめんなさい!』
『えっ?いや、全然・・・助けてくれてありがとう!』
『あの・・・ありがとうございます。』
『お怪我はありませんか?大丈夫ですか?』
『私は平気!彩希は?』
『私も・・・あっ痛ッ!』
顔をしかめた彩希の左足は腫れていました・・・どうやら男達が彩希を蹴ったみたいです・・・
『見せて下さい・・・折れてはいませんが、打撲ですね・・・家はどちらですか?』
『私達は隣の駅から10分位の所だけど・・・』
『お家の人にお迎えを頼めますか?』
『・・・今日はみんないなくて・・・』
『私も・・・』
たまたまその日は私と彩希の家は旅行に行っていて留守でした・・・だから余計に遅くまで遊んでたわけですが・・・
『うーん・・・仕方ないですね・・・ちょっと我慢して下さい!・・・よっと!』
『えっ?きゃ!』
少し考えてから須佐くんは彩希をお姫様抱っこで抱えました。
『嫌かも知れませんが、ちょっとだけ我慢して下さい。学校の近くの商店街に診療所がありますからそこで診てもらいましょう。』
『えっ、あの、は、はい・・・ごめんなさい・・・』
『何で謝ります?大丈夫ですよ?東雲さん!ついてきて下さい!夜道は危ないですから!帰りは送りますから。』
『う、うん!』
私達は、須佐くんに助けられて、その診療所まで行きました
『所で東雲さん、こんな遅くにあんな所に来ちゃダメですよ?あそこはちょっと変なのがいますから。かわいい女の子2人だと危ないです。』
『あの、ごめん。学園祭の買い出しが終わってから2人で遊んでたら遅くなっちゃって・・・ん?かわいい?初めて言われた!』
『私も・・・かわいいって初めて言われた・・・』
『またまた・・・充分かわいいでしょ?まぁ美人って言った方がいいかもですけど。』
『えっ!そ、そうかな?』
『・・・』
『ともかく!そんなかわいい女の子2人がこんな遅くまではダメです!もっと危ない目に合うかもです!気を付けるです!』
『『はーい』』
『うん!・・・さぁつきましたよ!門松先生!!』
須佐くんは商店街にある診療所をどんどん叩いてお医者さんを呼びます
『なんじゃ!うるさい・・・コングかい・・・どうした?こんな時間に・・・』
『先生、この人の足を診て下さい!おそらく蹴られたんだと思います!』
『ふむ・・・とりあえず中に入れ・・・診察室で良いから。』
『了解です!』
診察室に入って先生が彩希の診察をしてる間に須佐くんとお話をします
『須佐くんは何であそこに?』
『あの繁華街は夜のトレーニングコースの1つです。あの先にある史跡公園まで行って帰ってくるのです。ちょうど帰り道だったのです。』
『へぇ・・・あれ?何か部活やってたっけ?』
『やってないです。家が古武術の道場なのでトレーニングは日課です。』
『それにしても、繁華街を通り抜けるなんて変わってるね?』
『うーん、警察に頼まれましたから。治安維持の為とか何とか・・・』
『ふ、ふーん。そうなんだ。』
警察が治安維持の為に繁華街を走らせるってかなりすごい事だよね?まぁ、そのお陰で私達は助かったんだけど。
『コング、治療終わったぞ。やっぱり打撲だな。まぁきっちり治療しといたから歩けるだろ?後は湿布をこまめに変えてけば、1週間ってとこで完治だな。』
『ありがとうございます!門松先生!』
『まぁ、大体の事情はさっき嬢ちゃんに聞いたが、良かったなぁ、コングが通りかっかって。こいつは強いからな。・・・コング!帰りもしっかり送っていけよ?』
『はいです!それじゃ行きましょうか2人とも。』
『あ、あの!治療費は・・・』
『んあ?治療費?あぁ、いらんいらん。コングが連れてきた子達だ。必要ない。』
『でも・・・』
『気にしなさんな。コングが善意で助けたんだ。なら、じじぃも善意で治療しただけだ。それより、ほれ、はよ帰れ。酒のつまみが冷えちまう。』
『あ、ありがとうございます。』
『門松先生、今度おつまみ作って来ますよ♪』
『おぅ、そうしてくれ!それじゃおやすみ!唯ちゃんには連絡しとけよ。』
『はーい!』
私達は診療所を後にして家路につきます。その道すがらも須佐くんは彩希を気にしたり、私に話しかけたりとにかく気を使ってくれて、何だろう・・・物凄く安心する・・・
『へぇ、それじゃ、ミクや才斗くんと幼なじみなんだね。そういえば、いつも3人一緒だったね。』
『そうです。本当は、あの2人は恋人同士だから僕はお邪魔虫何ですけど・・・なぜか、あの2人は僕を誘うです。』
『それで、2人のイチャイチャを見せられると。』
『うーん?そう言えばイチャイチャしないです。やっぱり、僕がいるから遠慮してるです!』
『・・・そうなのかな?』
『どうかしましたか?』
『あ、何でもないです。』
『?・・・あっ!そう言えば、緊急とはいえ、お姫様抱っこしちゃってごめんなさい!嫌だったでしょ?本当にごめんなさい!』
『そ、そんな!こちらこそ助けてくれてありがとう。それに・・・ありがとうございます!』
『??どういたしまして??』
きっと、私はこの日に須佐くんの事が好きになった・・・彩希はもうちょっと前に初めて須佐くんと話したときに好きになってた・・・須佐くんが家まで送ってくれて帰った後に
『彩希・・・須佐くん、格好いいね・・・』
『うん・・・格好いい・・・まだドキドキしてる・・・』
『どうしよう・・・私達・・・好きになっちゃったね・・・』
『うん・・・薫・・・ガンバろ?』
『そうだね・・・頑張ろう。』
お読みいただきありがとうございます




