コング君と1年前のWデート
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それでは、本編をどうぞ♪
《茜視点》
「それじゃ、茜さんを駅まで送りますね。ついでにミクとマキちゃんも送るよ。」
「ついではひどいです!須佐兄ちゃん!」
「そうだ!そうだ!須佐、ひどいぞぉ!」
「ごめん、ごめん。ほら、行こう?」
「むぅ、それじゃ抱っこです!須佐兄ちゃん!」
「私はおんぶだよ!須佐!」
「またぁ!スカートはいてるから!危ないでしょ!」
「「下はスパッツだもん♪」」
「はぁ、はいはい、わかりました!お家までだよ!・・・さぁ、行きましょう茜さん。」
「は、はい!」
私は宮内 茜。京成女学院に通う高校2年生です。私は、1年前に須佐くんに出会いました。友達のミクちゃんが
『幼なじみの男の子と付き合ってるけど、もう1人の幼なじみが遠慮して私達と出掛けてくれないから、茜、今フリーだよね?もう1人いれば須佐も来ると思うんだ!お願い!須佐は凄く良いやつだから!』
そう言って半ば強引に私を誘ってきました。私は男の子が苦手です。別に、女の子が好きとか、恋愛に興味がないわけではないです。人並みに恋愛に興味がありますし、か、彼氏も欲しいとも思ってます。でも・・・男の子と話すのが怖いんです!何を話したら良いかわからないんです・・・見た目が変われば怖さもなくなるかなって思って髪の色を明るくしたり、ピアスを開けたり、ギャルっぽい格好したりしましたが、どうにもこうにも、ダメなんです・・・えぇ、高校デビューです。必死なんです!このまま、彼氏も出来ずに、結婚も出来ずに、あ、赤ちゃんも・・・
ミクちゃんの誘いは、自分を変える試練だ!と思いまして、その誘いに乗る事にしました。ミクちゃんが褒め称える男の子だから、信用出来ると思って、あわよくば、か、彼女にとも思いました。
デート当日、私は遊園地の入口でミクちゃん達を待っていました。ミクちゃんの彼氏さんの才斗くんは何度か会った事が会ったから、優しい人で良い人で格好良い人と言うのは知ってました。だから、才斗くんの親友と言うことでちょっと期待してた自分がいたことは否定出来ません。今思えば、最低ですけど・・・
待ち合わせ場所にミクちゃんと才斗くんに手を引っ張られて現れたのは見上げる程の大男!筋肉もムキムキでプロレスラー?殺し屋?それとも古代文明から甦った人造兵器?そんな容貌の人間でした!私は、彼を見た瞬間に・・・
『ふぐっ・・・ひぐっ・・・ひっくっ・・・ぐすっ・・・うぅぅ、うぇーーーーーーん!!』
泣き始めてしまいました・・・どう考えても失礼です!
『ちょ!ちょっと!茜!須佐見て泣くって!須佐が何かした?!』
『茜ちゃん?!何で!須佐見て泣くって!おかしいでしょ!』
2人は困惑と、大事な幼なじみを侮辱されたような気持ちになったのでしょう。微かに怒りが言葉に乗ります
『2人とも!初対面で僕みたいな厳つい人間に会えばこんなこともあるから!僕は・・・気にしてないよ。』
『だって、須佐何にもしてないじゃん!何にも悪くないじゃん!・・・ごめん!ごめん!ごめん!須佐!私が須佐と一緒に遊びたいから茜連れて来たのに!こんな嫌な思いさせて本当にごめん!』
『本当にごめん!須佐!俺達はただ今まで通り須佐と遊びたかったんだ!だからダブルデートしようって、良い子で優しい子だから須佐も楽しめるって思って!それなのに・・・まさか、須佐を見ただけで泣くなんて!ごめん!ごめん!ごめん!』
2人は大男に平謝りです。私のせいで2人とも謝ってる、私がただ大きくて、筋肉ムキムキっていう見た目だけで泣き出した私のせいで、彼の何もしらないのに!彼は何もしてないのに!
『才斗!ミク!僕は気にしてないから!それより、ごめんな、僕が来たばっかりにせっかくのデートが台無しになっちゃった・・・ごめんね2人とも・・・えーと、茜さん?泣かせてしまってごめんなさい。きっと、才斗の親友だからもっと格好良い男の子を考えていてくれたと思います。才斗とミクの知り合いには、そういう男の子もたくさんいますから。次はそういう男の子を紹介するように2人には言っときます。今日は本当にごめんなさい!』
な、何で謝るの?何でそんなこと言うの?あなたは悪くないじゃない!私が、私が、私が・・・
『茜さん・・・僕は大丈夫です・・・大丈夫ですから・・・ゆっくり、深呼吸して下さい・・・大丈夫です・・・大丈夫です・・・』
立て膝をついて、目線を合わせてくれて、ゆっくりと優しい声音で語るように話かけてくれる彼は物凄く優しくて、いつの間にか私は泣き止んでいました。彼の悲しげな瞳を見ながら・・・私が彼にこんな目をさせたんだ・・・
『初めまして、近藤 須佐です。見えないかも知れませんが、高校1年です。今日は、来てくれてありがとうございます。まだ、怖いでしょう?気にしないで下さい。僕が悪いので・・・ミクと才斗は悪くないので怒らないであげて下さい。お願いします。』
そう言って須佐くんはまた頭を下げます。本当は、本当は泣きたいくらいに傷ついたのは自分なのに!
彼は一通り謝り、私が落ち着いたのを見ると、にっこり笑って立ち上がり踵を返すと
『それでは、失礼します。才斗、ミク誘ってくれてありがとう。後は3人で仲良く遊んで下さい。僕は帰ります。またね』
『待って待って待って!須佐!帰らないで!須佐何にも悪くないじゃん!やだ!やだ!一緒に遊ぼう?ね!ね!』
『須佐!ダメだよ!帰っちゃ!勝手に泣いて、勝手に須佐を傷つけたのは茜ちゃんじゃないか!何で須佐が帰らなきゃいけないんだよ!帰らなきゃいけないのは茜『才斗!!』』
『才斗、それ以上言ったら才斗でも怒るよ!茜さんは悪くない!これ絶対、いいね!』
『『・・・・・・』』
私が悪くないなんて・・・何でこの人は・・・
『あ、あの、須佐くん、すいません、私が泣いたせいですいません・・・ご、ごめんなさい・・・帰ります・・・』
私がバカなせいでミクちゃんを傷つけた、私がバカなせいで才斗くんを傷つけた、私がバカなせいで須佐くんを傷つけた・・・バカな私は消えた方がいい・・・
『あああもおおおお!!茜さん!』
『は、はい・・・』
『・・・良かったら、僕に茜さんの今日をいただけませんか?1日才斗とミクと・・・僕と遊びませんか?お願いします。楽しく過ごせるように頑張りますから!』
『えっ!で、でも私は・・・須佐くんに失礼な事を・・・』
『何の事ですか?・・・そんな事なかったです♪ねぇ才斗!ミク!』
『はぁ、このお人好し!わかったよ!何にもなかった!須佐は気にしてないし、俺も怒ってない!今回は!』
『須佐!ありがとう!ありがとう!やっぱり!須佐は須佐だ!・・・うん!うん!一緒に遊ぼう!4人で遊ぼう!』
『あ、あの、私、あ、ありがとう・・・ございます・・・』
その日は物凄く楽しかった、何かする度に須佐くんがそばにいてくれて、まるでお姫様のように優しく扱ってくれて、常に私を楽しませようとしてくれた。須佐くんは本当に優しくて夢を見てるみたいだった。初めて男の子とデートしたんだ私、その子は大きくて筋肉ムキムキで、でも優しくて、格好良かった・・・私は須佐くんにいつしか恋をしていた。
そんな楽しい1日も終わりの時間になってしまった。
彼は一足お先に帰る事にしていた。私の事をミクちゃんと才斗くんにお願いして。
『本当は送るのが礼儀何でしょうけど、すいません、夕御飯の支度がありますから。ここで失礼します。今日はありがとうございました。・・・才斗、ミク茜さんを送って下さい。お願いします。』
『わかったよ。』
『はいね♪』
『あの、須佐くん今日は楽しかったです。本当に、本当に、突然泣き出したりしてごめんなさい!』
『ははは、大丈夫です♪気にしてませんから!楽しかったなら良かったです。それでは、失礼します。おやすみなさい。』
彼は笑顔を見せて電車に乗って帰って行きました・・・連絡先を教えずに。
『ふぅ、茜ちゃん・・・須佐が怒るから1回だけ言わせてくれ。須佐は俺の幼なじみで1番の親友だ。今日の茜ちゃんのした事を俺は許せない。須佐はあんなナリをしてるけど凄く優しくて、凄く傷つきやすくてそれでも茜ちゃんやミクの今後の為に我慢したんだ。茜ちゃんが男が苦手なのは知ってる。でもさ、本当に優しい男を見る努力をしてくれ。』
『茜・・・私も今日の事は許せない。でも、須佐に嫌われたくないから許してあげる。須佐が泣きそうなのを我慢したから。須佐が茜を許したから。私の、私達の須佐は凄く大事な幼なじみなんだから!それを忘れないで!』
『うん、うん、ごめんね、ごめんね・・・お願いです。須佐くんにもう一度会わせて下さい。お願いです。』
『・・・あえて須佐は連絡先を教えなかったんだ。もう、茜ちゃんを泣かしたくないから。』
『多分、須佐は女の子を紹介するって言っても、もう来ないでしょうね。』
『そ、そんな・・・』
『それだけ須佐は傷を負った。もし、須佐に会いたかったら自分で俺達の街に来て探してくれ。』
『そうね、本気で須佐に会いたくて、須佐が好きだったらそれくらいやって?私達から須佐を紹介するって・・・ないわ。』
私は、私の初恋は自分の酷い行いで終わってしまう。そんなの、そんなの嫌だ!私は須佐くんが好き!絶対見つける!絶対、須佐くんのそばに行くんだ!
『わかった・・・須佐くんを探す。絶対に見つける。』
それから須佐くんを毎日探しに行きました。案外早く見つかりましたけど・・・毎日、須佐くんの後をつけて、毎日須佐くんを見ていたら、ミクちゃんに今年の2月に見つかって・・・ハーレムの話はびっくりしましたけど、私はその話しに乗りました。
でも、親に反対されました。あり得ない!と、何度も話しても聞いて貰えませんでした。だから、私は手首を切りました。須佐くんに会えない、そばに行けない人生なんて絶望しかないから。・・・病院のベッドで目を覚ましたとき、私は泣いていました。死ねなかった・・・それだけです。須佐くんに会いたい。須佐くんに会いたい。須佐くんに会いたい。須佐くんに会いたい。両親も私の本気がわかったのでしょう。ハーレムの協力者と言うおじいさんが来て両親と私とお話ししていきました。あんなに頑なだった両親が『好きにしなさい。』と一言。両親は認めてくれました。
「はい、ついたよ、2人とも。」
「「はーい!」」
「それじゃ、茜さんを送ってくから。また明日。おやすみ!」
「おやすみ須佐兄ちゃん♪茜さん♪」
「おやすみ須佐、茜♪また明日♪ちゃんと送ってね♪須佐。」
「わかってます!しっかり送るよ!んじゃ!」
私は遂に須佐くんのハーレムに入りました。来週の大告白大会もその後のえっちも・・・私の全てを須佐くんにあげます。全部貰ってもらいます。私は須佐くんを愛してます。
「それじゃ茜さん行きましょうか?」
「はい!あの、須佐くん手を繋いでも良いですか?」
「・・・はい、どうぞ。夜道は危ないですから。」
「大きくて暖かい・・・えへへ♪やっと須佐くんと話せて嬉しいです♪」
「もう慣れましたか?」
「はい♪須佐くんは大丈夫です♪ずっと大丈夫です♪」
「ははは、それは良かったです♪またいつでも来て下さいね。あっ!良かったら学園祭が今週ありますのでお越しください!1日目が面白いって言えって、ミク達に言われてますので、良かったら1日目に来て下さい。」
「はい♪必ず行きます!実は今日、夕御飯の時に唯さんにお誘いいただいたので唯さん達と行きます!まだ他の男の人は怖いですから・・・」
「そうだったんですね!お待ちしてます。当日は唯さん達と一緒に居れば大丈夫ですから!」
「今日は本当に嬉しかったです♪ありがとうございました。」
「僕も楽しかったです。駅にはお迎えがあるんですね?気をつけてお帰り下さい。おやすみなさい。茜さん。」
「はい♪おやすみなさい。須佐くん♪」
お読みいただきありがとうございました!




