コング君とお風呂
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それでは本編どうぞー!
《須佐視点》
楓ちゃんを連れて脱衣場に向かい服を脱いできます。おじいちゃんは、お弟子さん達も一緒に入れるように、脱衣場まで大きく間取りをとってます。長椅子も置いてあって本当に銭湯みたい。でも、サウナはないんだよなぁ。
「ねぇねぇすさくん!ひろいね!おふろやさんみたい!!」
やっぱりそう思うよね。
「ハハハ、楓ちゃんくらいの大きさなら、20人はのびのび入れるかな?」
笑いながら楓ちゃんの脱いだ服を畳んでカゴに入れてあげて、内風呂への引き戸を開けます。
「どうぞ、楓ちゃん。」
「ふわぁぁぁ!おっきいよぉ!プールみたいだよ!すさくん!!」
あぁ、確かに小さい頃才斗と泳いだなぁ。父さんは怒らずに、むしろ一緒になってはしゃいだっけ。そして、父さんだけ母さんに怒られたっけ。お風呂が壊れるでしょ!って。
「さぁ、身体を洗ってお湯に入ろう!楓ちゃん自分で洗える?」
「かえで、ひとりでできるよ!・・・すさくん!あたまだけあらわせてあげるよ?」
要するに、髪を洗うのは手伝って欲しいということかな?
「ハハハ、じゃあ髪の毛は僕が洗うね。かしこまりました。お姫様。」
「うん♪ありがとー♪うんと・・・よきにはからえっ!」
「ブッ!どこで覚えたの、それ?」
「うんと・・・ゆうがたのおさむらいさん!」
時代劇かな?
「じゃあ髪の毛洗うね?・・・はい、おめめ閉じてね?流すよぉ。」
「はーい!キャーー!」
髪の毛をシャワーで流してあげて、キャーキャー騒ぐ楓ちゃんとお話ししながら体を洗います。
「ねぇねぇすさくん!おせなかあらってあげるっ!」
「本当に?じゃあお願いします。」
小さな楓ちゃんが一生懸命背中をごしごしと洗って暮れます。子供を持ったらこんな感じなのかなぁ。何かすごく幸せな感じだなぁ。世の中のお父さん達はこんな気持ちなのか。確かに1日の疲れなんて、どっかにいっちゃいますね。
「うんしょ、うんしょ、すさくんのおせなかおっきくてパパやママのよりあらっててたのしいね!」
「そうかい?パパやママのも洗ってあげたんだね。楓ちゃん。偉いね!」
「うん!ママのおせなかはすんごくキレイだからすき!」
やべっ!想像しちゃった!
「へ、へぇそうなの。パパのお背中は?」
「パパはおかしくれるからあらってあげた。」
うっわぁ、何か憐れだ、お菓子を餌に背中を洗ってもらうパパ・・・
「ハハハ、そ、そうなんだ。」
「パパはママをいじめるからキライ。」
やっぱり、相手の浮気ってだけじゃないんだろうな。
「パパはママをいじめたの?」
「うん、ほっぺた、ぱしんってしたり、かみのけひっぱたり・・・いつもママないてて、かえでもないた。」
暴力もあったのか、こんな小さい子の前で何をしているんですか!女性に暴力振るうなんて馬鹿ですか!本当に桜さん大変だったんだな。
「ごめんね、嫌な事思い出させて。ママも楓ちゃんもつらかったね。」
「うん。でもママとパパがバイバイして、ここにきてやさしいおねえちゃんたちや、みおちゃんや、すさくんにあえたから、たのしいよっ!」
そうか、楽しいって思ってくれてるのか・・・澪さんがお姉ちゃん枠じゃないのが気になるけど。
「そっか、じゃあこれからもっともっと、もーっと楽しい事いっぱいしようね!」
「うん!」
背中を楓ちゃんに洗って貰いながらこの子に楽しい思い出をいっぱい作ってあげて、嫌な思い出は上書きして消してあげようと思いました。
「はい、すさくんおせなかあらえたよっ!」
「ありがとう!楓ちゃん。」
「おゆにはいろ♪すさくんおよいでいい?」
「ハハハ、良いよ!おもいっきり泳いでも大丈夫だよ!」
「わーい♪」
ひとしきり泳いで満足した楓ちゃんと今度は露天風呂に移動、この露天風呂は裏庭に面していて、外からは見えないように蔵と道場の壁、裏山に囲まれています。この裏山も家の敷地の中で人が出入り出来ないようになってます。家側は切り立った崖のようになっていて10メートルほどの高さがあります。山の上に、はりだすように桜の樹が植えてあって、露天風呂に入りながらのお花見を楽しめます。いや、本当に贅沢!おじいちゃんありがとう!
「ふぅー。すさくん、きもちいいね♪」
「うん、気持ちいいね!」
楓ちゃんは山の上の桜を眺めながらお風呂にプカプカ浮いています。
家の灯りで浮かび上がる桜はひらひらと舞う花びらを煌めかせ大変に風情があり、ただただなごみます。
しばらくボーッとしてると楓ちゃんが僕の膝の上に座ってきました。
「はぁー!やっぱりすさくんのおひざのうえはいいねっ!あんしんするよっ!」
「そうかい?体ばっかり大きくなったから怪獣みたいでしょ?」
「ううん、ヒーローみたいだよっ!すさくんはかえでのヒーローだよ!」
そう言って楓ちゃんは満開の桜のような笑顔で言ってくれます。ヒーローか、期待を裏切らないようにしないと!よし!まずは楓ちゃんの大好物いっぱいの夕御飯だ!
「楓ちゃんそろそろ出ようか?美味しいご飯作ったから楽しみにしててね?」
「うん♪おなかすいたぁ!ぷりん♪あいす♪なぽりたん♪はんばーぐ♪ころっけ♪るんるんるん♪」
ご機嫌で歌う楓ちゃんと一緒にお風呂を出ます。
「やっぱりおっきいなぁ・・・」
「うん?どうかした?」
楓ちゃんは僕と自分の腕を見比べながら、何かぽつりと呟きました。
「ううん!やっぱ、すさくんはおっきいなぁっておもっただけっ!」
?何だろ?楓ちゃんが一瞬ニタっと笑った気が・・・気のせいかな?
(みんなにおしえてあげようっと♪)
「お風呂お先にいただきました!」
「ました!」
お風呂からあがった僕達は広間に移動すると、既にほろ酔いな美人お姉さん達がいました。
「はーい♪じゃあ私達も入ろっか。」
「そうだねぇ。あっ!須佐くん日本酒持ってて良いぃ?」
あっ!理穂さん、露天風呂で呑む気だ!
「はぁ、呑みすぎないでくださいね?」
「やったぁ!須佐くんだぁい好きぃ♪」
満面の笑顔の理穂さん、本当にお酒好きだなぁ。
「ハイハイ、おつまみに塩茹でした枝豆をお盆に用意しますから、待ってて下さい。楓ちゃんのご飯も持ってくるから待っててね?」
「「はーい♪」」
おぉ、園児がふたりになった!
《桜視点》
須佐くんが楓のご飯を用意しに台所へ向かいます。本当に申し訳ない。
「ねぇねぇママ!おふろすごくひろかったよっ!」
楓が大喜びです。ご飯を作ってくれてその上、楓をお風呂に入れてくれて、本当に申し訳ない。
「そう、良かったね。」
「うん♪それでね、すさくんのおせなかあらってあげたのっ!」
なんてうらやましい!私も須佐くんとお風呂入って背中と言わず全身くまなく隅々まで洗ってあげたい!タオル何か使わず手のひらでねっとり・・・っと、まずいまずい妄想はここまで!
「そ、そう、それは偉いね楓。よしよし。」
ニコニコしながら、あれ?ニタニタ?楓はこっちを見て爆弾を投下
「それでね、すさくんおっきいの!」
「そ、そうね。須佐くんは身体がおっきいね。」
「そうだけど、ちがうのっ!すさくんはおっきしてなくておっきいの!」
「?それは座っていても大きい「ちがうのっ!」」
「すさくんのあそこ、おっきいの!」
「「「「「ぶーーーーーー!!!」」」」」
「か、楓!何を言って「パパのよりずっとおっきいの!」」
楓が爆弾を絨毯爆撃します。
「か、楓ちゃん、そ、そんなに大きいの?須佐のそ、そのあ、あそこは?」
「うん、かえでのうでくらいあったよっ!」
唯ちゃんが楓からさらに爆弾を追加させます。
「そ、そんなに、男の人ってそんなに大きいの?」
「さゆりん先輩、そ、そんなわけないわよぉ。うちの人より倍くらい大きいわよぉ。」
「ねぇ、理穂、唯、桜は、入るの?」
澪ちゃんが経験者の私達に聞きます。
「いや、私は先生しか知らないから。」
「わ、私も前の旦那しか知らないよ!」
「わ、私もよぉ!・・・で、でも大丈夫だと思うよぉ。赤ちゃんが出てくる所だから・・・」
みんなで顔を見合わせます。みんな顔が真っ赤です!
「須佐としたら、多分すごいことになる気がします・・・」
「た、多分、須佐くんにめちゃくちゃに狂わされるわ・・・」
「須佐くん以外じゃダメな身体に間違いなくなるわねぇ・・・」
わたわたとパニック状態の私達。そこに止めの一撃とばかりに楓が最大級の爆弾を落とします。
「みんなよかったねっ!あそこのおおきさはせいぎだってパパがいってたから、みんなよろこんでるね!」
「「「「「ぶーーーーーー!!!」」」」」
あいつは娘に何て事を教えてるの!って言うかみんなって!
「か、楓?み、みんなって?」
「うん?だってみんなすさくんのことだいすきでしょ?みればわかるよ?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
ご、5才の娘にまでばれてる恋心、大人として恥ずかしい!
「か、楓ちゃん?須佐には黙っていて貰えるかな?私達が須佐のこと、だ、大好きだって。」
「なんで?っておもうけど、おとめのじじょうがあるんだね?いいよっ!みんながんばってね♪」
「楓、みんなが須佐くんの事を好きでもいいの?ママだけじゃないよ?」
「うん♪みんなすきで、みんなしあわせならさいこうだよ♪かえでしってるよ!そういうのはーれむっていうのっ!」
「そ、そっか。楓ちゃんどこでそんなこと知ったの?」
嫌な予感がする!まさか・・・!
「パパにおしえもらったの!」
やっぱり!!あいつは!あいつは!バカバカバカ!!
「すさくんとのえっちがみんなたのしみだね♪」
「か、楓!」
真っ赤になってモジモジする私達とご満悦な私の娘・・・5才児に手のひらの上で転がされた私達は沸騰しそうです。
楓ちゃんはハーレムのメンバーではありません。
でも、書いてて楽しいキャラなので、今後も出番は多いです!
それでは、お読みいただきありがとうございます!