害悪撮り鉄に言いたいことがある。
※悪質行為をしている方々に向けて書いた文章です。一部の人のせいで大多数の人までが悪く言われてる気がするのでこんな事書きました。
しばらく前に、線路内に立ち入った撮り鉄二名が書類送検されたと聞いた。そこまで行かなくても、撮り鉄が線路内に立ち入って列車を急停車させるなどのニュースは、耳にしても「またか...」となるだけで、今更驚きもしない。珍しく線路内に入らないと思ったら、今度は私有地に無断で進入し、挙げ句の果てに大切な植木を切り倒して帰っていったそうだ。線路付近で撮影するために路上駐車をし、待機中に出たゴミを道ばたに投げ捨てて地元の住民らに迷惑をかけるような人もいる。はたまた、マナーの悪さを駅員や一般乗客に注意されたら無視したり、逆切れして怒鳴り返したり胸ぐらをつかんだり。撮影ポジションを巡って争い、他人に重傷を負わせる輩がいたりと、もはや駅にたむろするヤクザである。これだけ様々な問題を起こしておいて、インターネット上での態度は異常なまでに尊大だ。「趣味をじゃまされたら誰でも怒るだろ。」とか、「何も列車が来る直前に注意をしなくても良いだろう。」等々。さらには、「撮り鉄が此処まで悪く言われるのは、過剰に撮り鉄を悪く言う人が居たり、メディアが偏った報道をしているからだ。」と主張するものもいる。
正直、愚行を羅列すれば幾らでも出てくる。それだけ問題行動を起こしている。そんな集団を世間が嫌うのは当然といえる。通学しようとしたら、久々に出かけようと思ったら。撮り鉄が線路に立ち入って列車が止まってしまった...という経験をした人たちからすれば、撮り鉄という集団を好ましい目で見ることができる訳がない。そんな具合で嫌われているから撮影を故意にじゃまされたり、此処で撮影なんかするなといわれたり、撮り鉄の方には車のレンタルを行わないと言われたりするのだろう。撮り鉄から見れば、理不尽なことのように思われる此等の事々も、元はすべて自分たちがまいた種だと言える。今回はそんな種をまき散らしている皆さん方に是非とも読んでもらいたい。
そもそもだが、撮り鉄というのは鉄道ファンのうち、「鉄道の写真を撮影すること」を趣味とする人たちのことだ。この時点で気がつかなければならないのは、趣味の対象が公共交通機関ということである。公共交通機関と言うことで、当然趣味の場は、駅や踏切。又は線路に隣接する公道などということになる。
つまり、鉄道ファンの趣味の場の殆どは公共の場なのだ。（模型鉄とか収集鉄の方々もいますが...）それは同時に人目に付きやすいということも意味する。アイドルや歌い手のファンは、趣味の対象がインターネット上やイベント会場であることが殆どだろう。だから基本的に趣味の場には同じ嗜好を持つ仲間しかいない。もしもそこで問題が起こったとしても、基本的に世間の目の目には触れることなく、ファンの中でのみ問題となってごたごたが起きて、そして解決に向かう。しかし、鉄道ファンはそうはいかない。何しろ趣味の場は殆どが公共の場だ。何かがあれば一般客に気がつかれ、それがネット上に拡大していく。そしていろいろな人に拡散され、多くの人から「問題」として認識され、いざこざが起きるのだ。
また、その問題とされる行動が、全く関係のない人にも影響が大きく及びやすいというのもある。
たとえば、成田線の我孫子支線という路線に特別塗装の列車がデビューしたとき。線路脇に撮り鉄の男性が進入し、列車が急停止した、と報道されたことがあった。このとき、男性に怪我は全くなく、列車も言っては何だが急停止しただけです済んだ。正確に覚えているわけではないが、ダイヤもそこまでは乱れなかったと思う。しかし多くの人に迷惑をかけたのは紛れもない事実である。列車に乗っていた人はもちろんのこと、乗務員や駅で列車を待つ人やなど、本人が思っている異常に沢山の人が問題行動の影響を受ける。
もしも男性が列車に跳ねられて死亡していたらどうなっただろう。人身事故があったら、復旧には相当の時間を要する。その間、当然列車は運転見合わせとなる。運転見合わせがラッシュの時間帯まで続いたとしたら、それは何万という一般利用者に多大な影響を及ぼすことになる。このように、もはや驚かないくらいの出来事へと化してしまっている撮り鉄の線路内立ち入りはとんでもなく沢山の人に迷惑がかかる影響があるのだ。そして当然、迷惑を被った方々の撮り鉄に対する印象は悪くなる。
又、駅ホームでの撮影もいろいろと問題が起きやすい。よくあるのは俗に言う「罵声大会」。撮影箇所などを巡ってか、ホームの先端などで撮り鉄が怒鳴りあっているのだ。また最近ありがちなのは、駅員や一般客、もしくは他の撮り鉄にマナー違反を注意された人が逆キレする。というものだ。そもそも、注意される時点で問題がある。しかしそれを改めず、逆キレするなどもってのほかだ。あとは運転手に前照灯を暗くするように大声で主張したり、ホームに正当な仕事で立っている駅員さんに写真に写りこむからどくように怒鳴る等、仕事中の乗務員に対して身勝手な要求をする輩も存在する。
どれも、乗務員や一般客からしたら迷惑でしかない。とくに悪質なのは、二番目の「逆キレ」だ。そもそも注意されている時点で一つ罪を犯していると言える。しかし過ちを認めず、逆に注意した相手に怒りをあらわにするなどあってはならない。しかも、此処まで羅列してきた愚行は、いい年した大人までもがやっている。「恋は盲目」という言葉がぴったりだ。「恋は盲目」とは、"恋におちると、理性や常識を失ってしまう"ということ。撮影に夢中になるあまり、理性と常識を失ってしまっているのだろう。
しかし、だからといって問題行動はゆるされない。「鉄道は公共交通機関」ということを強く認識する必要があると思う。その認識ができていない、もしくは甘いから、問題行動が発生してしまうのではないだろうか。鉄道は輸送のために存在するのであって、被写体として存在するのではない。線路内立ち入りや、ホームでの危険行為は明らかに、又駅員への逆キレや身勝手な要求なども間接的に、鉄道の使命である輸送を妨害する行為だ。それは絶対に許されない。又、駅は乗客の乗り降りの場であって撮影スペースではない。そこを間借りして撮影をしているのだからマナーくらい、せめてルールだけでもまもるのが筋だろう。又、間借りしている場で怒鳴りあうのも一般客にとっても大迷惑だ。
ともかく、「鉄道は公共交通機関」という認識を持つべきだ。
ところで「撮り鉄が此処まで悪く言われるのは、過剰に撮り鉄を悪く言う人が居たり、メディアが偏った報道をしているからだ。」というのはどういうことだろうか。確かに、過剰に撮り鉄のことを悪く言う人は居る。「撮り鉄がきもい理由」などと称して服装や顔つきなどを上げている様な人も確かに存在する。それはいけないと思う。確かに撮り鉄は批判されるような行動をたくさんしている。だから批判に関してはされて当然だと言える。しかし、中傷をして言い理由は何処にもない。しかし中傷したくなる理由を作り出したのは撮り鉄本人である。
最後に、撮り鉄はあくまで趣味である。従って仕事より優先されることは絶対にない。確かに趣味をじゃまされたら怒る人もいる。しかし、仕事をじゃましたら確実に怒られる。
少ない害悪のせいで、多数派のマナーの言い撮り鉄まで叩かれるのは良くない。そうおもってこの文を書いた。マナー違反の、ルール違反の自覚がある人は早急に改めてほしいと思う。
