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えびばでぃえんじょい!~非日常の主役は私達~  作者: 伊戸菜緋緒李×雨野小鳥
一年生
5/5

琥珀のターン


さっきの水泳の授業で失態をおかしてしまった私は、ずっと周りの人からペッ○ーくんと呼ばれている。くっそう。私がペッ○ーくんな分けないのに!


私のが有能だ!!(断じて違う)


ちょっと泳げるからって調子に乗りやがって……。奈落の底に落ちてしまえ!!そして今はお昼御飯も食べ終わり、お昼休みだ。あーー、誰と話そうかなぁ。


なんか、眼鏡くんと話したいのに、やたらと鈴ちゃんが邪魔してくるのだ。ぬぁーーー。


嫉妬する鈴ちゃん可愛い。……私も可愛いけどね!!!


え、知ってるって?ありがとよ!


「おい、藍川。ワーク提出まだか?」


ぐぬぅ。伯父め。なんだよ。ワークは未だ手付かずだよ!!いいもん。まだ1年生だもん!


「ワークはお家でございますぜ」


どや顔で伯父に言った。馬鹿はいつ如何なるときも馬鹿なんだよ。参ったか、ははっ。


「あーー、わかった。今日お前の家行って父さんに言うぞ」


「はぁぁぁ?!!」


伯父!!これはないわ!マジでないわ。パパそう言うのすんごい怖いんだって。馬鹿なんだからワークくらいやっとけって、怒られるに決まってるわ!あの人元ヤンだし血の気多いんだよ!!類は友を呼ぶ!!


「だめ!伯父、未だにバレンタイン私にしか貰えないの皆に言っちゃうからね?メンタルずったぼろにしてやっからね?」


この人、私の伯父のくせに結婚してないしモテないしもう大変!!顔はいい方だと思うのになーー。私と今も仲良くしてる伯父の元カノによると、「なんかね、男としてみれないのよ」と言っていた。ドンマイ、伯父。


「そんなんだから咲さんにふられるんだからね!」


「ちょま、咲の話はやめろ!!」


「嫌だ!咲さん私の友達だし!!」


「俺と咲どっちが好きだ?」


「咲さん!」


二人ともぜぇはぁと息を切らす。伯父、お前男だろ?体力すっくねぇなぁ。私は階段数歩上るだけで体力切れるけどね。

持久走は先祖からの敵!!!


「はぁ……今日のところは許してやるよ」


漫画とかの小物悪役が言いそうな捨て台詞を残して行ってしまった。ああ言うところなんだろうなぁー……。咲さん、次の恋、探しましょう。何ならうちの学校の子でも紹介する?!


「もー、ペッ○ー琥珀、何してるのー?あれ、鈴は?」


「図書委員だよ」


誠ちゃんまでペッ○ー呼びか。この子は誠ちゃん。仲良い子には優しいけど、嫌いな子には容赦なく毒舌を繰り出す、面白い子だよ!うん、特に男子への当たりが強いよ!


昔はそんな関わりなかったんだけど、最近結構しゃべるようになったんだよー!えへ。


まぁ、昔から仲良しだけどね!!ふふん!……んぅ?

よ、幼稚園一緒の子は皆仲良しだし!!!

いいもん、過去は振り替えるな!来るな!!私の黒歴史ーーーー。


「へぇー、好きそうだねぇ。あ、琥珀。前言ってた本、宜しく頼みます」


「おけおけ!持ってくるよ!!」


誠ちゃんとも、もうすっかり本仲間だよ!!異世界恋愛の小説を布教したところ、仲間になりました!

本好きに悪い子はいない!


あとちょっとで予鈴チャイムなるし、席に座っとこー。


お、眼鏡くん寝てるや。こいつったら授業中も休み時間も寝てて話聞いてないのに、成績は良くてランキング一桁の常連。

私の最高順位なんて74だぞ!!(115人中、ちなみに最低は99)


なんかさ、寝てる眼鏡くん見てると本の角で叩きたくなるんだよね。……うぅ、ダメだ!!

取り敢えず楽しいこと考えよう。えーと……。


ううん、眠い。


…………………………………………


ドカッ


「痛った!何これ、こぶできたって!!」


そこには呆れ顔の眼鏡くん。


「はぁ、起きろって、チャイムなったぞ」


こ、こいつ私の本で頭殴りやがったな。いたいけなレディーを!(さっき自分もしようとしてた)


「おのれ眼鏡!!!」


「だから何で眼鏡なの?!!」


「おいこら二人ー、いちゃいちゃすんなー」


なっ、なにを?!


「先生!こんなクソ男と琥珀をそんな風に言わないで下さい!!!」


うーん、鈴ちゃーん?


「なんか、俺、悪いことしたか……?」


そして、長い、長い沈黙が訪れたのでした……。





めっちゃ久しぶりの更新です。楽しんで書きました。お読み頂きありがとうございました。

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