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Episode1 告白
ガラス瓶の中に想いを詰め込んだ、幼い頃の私。瓶の中身は誰にもバレないように隠し通してきたつもりだった。
けど、バレちゃってた。それも、小さい頃から大好きだった幼なじみに────
「え? 今なんて?」
1学期の終業式の帰り道。幼なじみの護の言葉に、私は目をぱちくりさせた。
「だから、今言ったとおりだよ。幸奈、お前が好きだ! 付き合ってくれ!!」
「ねぇ、護は私でいいの?」
「当たり前だろ!」
「……嬉しい! ありがとう!!」
私は護に抱きついた。
「ちょっ、幸奈! あんまくっつくな! 恥ずかしいだろ!!」
「え〜、別にいいじゃん。付き合ってるんだから。護ってさ、見た目は派手で地毛も金髪なのにピュアだよね〜」
「あっ、それ気にしてるんだぞ!!」
からかったら、反撃を食らった。
「冗談だって。じゃ、明日の夏祭り、7時に神社の前で待ってるから!」
「おぅ! また明日な!」
そう言って、私たちは家路についた。