王様のおよびだし
おはなしは、王様がおふれを出したところまで もどります。
その日 王様は、けらい の なかで もっとも げんきのある おとこを よびました。
王様は けらいに ききました。
「おふれのことは、しっておるか?」
げんきのある けらいは、いいました。
「はい。しっております」
「では、すこし こっちへ くるのじゃ」
「はっ」
王様は けらいを ちかくに よびよせて 耳もとで いいました。
「じつは、ふゆの女王は、はるの女王が たたきおこさないと ぜったいに出てこないのじゃ」
けらいは おどろきました。
「なんですって!それで はるの女王様は、どちらに?」
「はるの女王は、むかし くらしていた 花の国に かえっておる。そろそろ かえってきても よいのじゃが、なぜか てがみも とどかないのじゃ。なにか あったに ちがいない。いって つれてきて くれ」
「かしこまりました」
「そうだ。これを もって いくのじゃ。とちゅうで なにかに こまったら たべるといい」
そういって、王様は アップルパイを5つほど けらいに あげました。
けらい は、ミートパイをもらうと、 さっそく したくを して 花の国に 出発しました。




