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ふゆの女王様と伝説のぬくもり

ふゆの女王のところへいった ひとは、ひとりだけでは ありませんでした。

そのたびに ふゆの女王は、和の国の「こたつ」をもってくるように といいました。


あるひとは、こたつとまちがえて だんろ をもってきたり、

あるひとは、(たび)のとちゅうで()ちよった常夏(とこなつ)の国にすんでしまったり、

また、あるひとは、和の国のサムライになってしまったり しました。


そして1週間(しゅうかん)がすぎたころ、国でいちばん (あし)のはやい おとこが 塔に「こたつ」をもってきました。


「ふゆの女王様!こちらが『こたつ』というものになります。」

「ご苦労!まことにご苦労であった。すばらしいぞ!ほめてつかわす!」

ふゆの女王は、毛布をもこもこ ゆらしてよろこびました。

「それで、これは どうつかうのだ?」

「少々 お待ちください」

足のはやいおとこは、せっせと「こたつ」を()()てました。


「どうぞ」

足のはやいおとこが、そういうと ふゆの女王は、()にもとまらない はやさで、こたつに入りました。

「おぉ!あったかい!あったかいぞ!ほら、そなたも入るがよいぞ」

足のはやい おとこも さむかったので 「こたつ」に入りました。

「あたたかいですね」

「うむ。わたくしもまんぞくである」

「なんだか、とってもねむくなってきましたね」

「そういわれると、そうだな……なんだか、とても……」


ふゆの王女と 足のはやいおとこは、そうしてねむってしまいました。


そのあと、やってきた 人たちも みんな 「こたつ」に足を入れて、だれも でられなく なってしまいました。

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