教育をやろう!
文章力が無さ過ぎるorz
矛盾だけは回避したい。
本日の投稿はこれで最後です。
「こことは別の世界、異世界といわれる場所があるんだ。その世界の名前は地球、この星と同じ海と緑が溢れる星なんだよ。」
「おおお。」
「その世界には、魔法もなくて魔物もいなくて、高度な知能を持つ生物は人間しかいないんだ。」
「魔法がないんだ。人間しかいないの? 僕たち魔族は?」
「いない。本当に人間しかいない。」
「へぇ。魔物もいないなんて平和だなぁ。」
「でも、そんなことはないんだ。人間は人間同士で殺しあってるから。」
「それはこの世界でも同じだねー。」
「そうだね。で、その夢の中で俺は197個ある国のうちで最も平和で裕福な国の一つに住んでたんだ。」
「人間の国が197個!?」
「そうだよ。この世界は少ししかなかったよね。それに比べたらすごい数だよね。俺はその国の首都で生まれたんだ。」
「首都ってどんなところ?」
「200m、300mの建物が立ち並んでて一番高いので634mあるぞ。」
「634m!? 魔法もないのにどうやって!?」
「それは科学の力ってやつだね。それは今度教えるよ。楽しみにしといてね。」
「はーい!」
「いい子だ。その国では義務教育って言ってね、6歳から15までは絶対に学校に行かないといけないんだ。」
「全員?」
「そう、全員。そこで色々なことを学ぶんだ。」
「学校って、女の子もいたの?」
「いたよ。俺がいってた学校は女の子の方が多かったよ。」
「彼女はいたんですか!?」
「そこ、聞いてくるか,残念ながらいなかったよ。でも、仲のいい女友達が2人いたよ。」
「どんな子?」
「一人は黒髪の長い子でもう一人は金色の髪の子だったよ。2人とも超美人だった。」
「なんで彼女にしなかったの?」
「うーん。そのままの関係が心地よかったからかな。」
「2人とは何かなかったの?」
「あったよ。15歳の時かな。黒髪の女の子の家に行ったことがあるんだけど、その子、心が病気のお兄ちゃんがいてね、そのお兄ちゃんが黒髪の女の子を……。」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「そこで、俺は…俺は…俺は…」
人殺し、人殺し、人殺し、人殺し、人殺し…
「あぁ、……、ああぁ。」
人殺し、人殺し、人殺し、人殺し、人殺し…
「ツカサくん?」
「アァアアアアァァアァアアアアアアァァアアアアアアアアァァ!!」
「ツカサくん!?」
「俺は悪くない悪くない悪くない…!」
「ごめんねツカサくん。【スリープ】!」
意識がなくなった。
◆
「あれ、ここは?」
「ツカサ!」
「フィルア?」
「良かったーー!」
フィルアが抱きついてくる。
俺はベッドの上に寝かされていた。
直前の記憶を思い出し情けなくなった。
転生したっていうのにまだ引きずってんのか…。
「ツカサくん! 起きたのですね!」
リンダが嬉しそうに近づいてくる。
「フィルアちゃん、そろそろ寝る時間ですよ?」
「いや!ツカサが心配!ツカサと一緒がいい!」
「しょうがないですね。男女別々が絶対なのですが、今日は特別に一緒に寝ていいですよ。ただし、私も一緒ですよ。」
「やったー!院長先生ありがとう!」
「どういたしまして。もう、遅いんで寝ますよ。」
「えっ、俺起きたばっかり。」
「寝ますよ!」
「はい。」
ロウソクの火が消される。
俺が気絶してからそんなに時間は経っていないようだ。
しかし、一回寝てしまうとすぐに寝付くのは難しい。
「すぅすぅ。」
「フィルアもう寝てる。」
「変なことしちゃダメですよ?」
「しないわ!」
「手が伸びてますよー。」
おっと、無意識で手が…。おずおずと布団の中に戻す。
「大丈夫ですか?さっきの、どうしてそうなったかは聞きませんが、苦しそうでしたよ?」
「院長先生、ご心配おかけしました。」
「いいですよ。それと、私と2人で話す時、リンダって呼んでください。あと敬語もやめてください。」
「えっ、いきなりどうしたんですか?」
「院長先生とか敬語とか使われると段々寒気がしてくるんですよ。中身が大人だからでしょうか。」
この世界での大人は13歳だ。
「5歳児にむかってひどい言い方ですね。…まぁ、わかったよ。俺も正直堅苦しいのはあんまり好きじゃないから助かるよ。」
「どういたしまして。それであの話って本当の話ですか?」
「本当の話だよ。空飛ぶ乗り物だって、運転手がいらない乗り物だってあるよ。」
「本当にすごいですね。でも、私が一番感心したのは学校の話です。お金がなくてもいけるんですか?」
「いけるよ。というか、行かなきゃいけない。国から補助金だって出るし。」
「本当に裕福な国ですね。」
この魔国では学校にいけるのはお金を持ってる人だけで貧しい人は子供であっても、学校に行っても大人になったらすぐ働く。
「リンダ、ちょっとそっち行って良いか?フィルアが寝相悪い。あべしっ!」
「クスクス。良いですよ。」
隣で寝ていたフィルアから逃げるようにベッドから出て、床で寝ていたリンダの布団の中に入る。
「なぁ、リンダ。俺、ここを学校にしていいか?せっかく知識があるんだから子供達に学をつけてあげられるし、孤児院の寄付金が増えるかもしれない。」
「私、今それをあなたに頼もうとしていました。」
「おぉ。じゃあ、了承してくれるか?」
「もちろんですよ!異世界の知識…。私も授業聞きますので。」
「じゃあ、俺は先生だな。」
「そうですね、ツカサ先生。」
嬉しそうな顔をこちらにむけるリンダ。
なぜか俺の嗜虐心に火がつく。
「あんまり俺に気を許すといけませんよ?」
「え、なんですきゃっ!」
リンダの耳に舌を這わせる。
「ちょっと、ツカサきゅ!」
さらに角に指を這わせる。
彼女の性感帯を開発していく。
「ひゃっ、あっ、んっ!」
「5歳児になんて声を聞かせてるんですかぁ〜?」
Sっ気たっぷりで煽りを入れる。
「くっ、殺してください!」
「どうしてそのセリフ知ってるんだー。」
さらに5分間リズムよく擦り刺激していく。
そろそろ終わりが近いかな、と思ってるとリンダから抗議される。
「大人になってからあっ!手を出すのじゃなかったんですかあっ?」
「そういえばそうだった。」
パッと手と口を離す。
「あっ…。これじゃあ生殺し…。」
弄られて満更でもない、艶を含む寂しい声を出す。
それを聞いてやめる俺ではない。
「じゃあ、最後までやってやる。」
「えっ!? ひゃあん!」
今度は早いリズムで刺激を加えていく。
「ダメですよ、ダメですよ、もう…。もうっ! あっ!」
ビクンビクンと痙攣するリンダ。今度はゆっくりと角と耳を手で弄り余韻に浸らせる。
「私、5歳児に…。」
「でも、全く抵抗してなかったよな?」
「うっ、それは…。」
「罪悪感感じてるのか?」
「…はい。」
「なんだよ。そんなもの感じなくていい。俺を子供扱いしないで対等な立場で接してくれた気がして俺は嬉しいんだから。ありがとう、リンダ。」
「そう言われると喜びでいっぱいになりますね。どういたしまして。でも、こういうのはダメですよ。」
「だな。ちょっと反省してる。成人してない間はリンダが頼んでくるまで俺からはちゃんと手を出さないよ。」
「そうしてください。私からも手を出すことは多分ありません。」
「多分?」
「自信がないです。今もしっかり触ってくれていることに好感がわきますし、もう虜になってますよ。でも、もうそろそろ寝ましょう。明日も早いですよ。」
「わかった。でもリンダが戻ってくるまで待つよ。」
「5歳児のくせにいい男ですね。早く大人になってくださいよ。では着替えてきます。」
「はいよ。いってらっしゃい。」
リンダがクローゼットから取り出した。
ここはリンダの部屋だからリンダの物があるのだ。
さすがにツカサの前で着替えるのはやめるようだ。
「着替えてきました。さて、もう寝ましょう。」
「はいよ。」
リンダが布団に入ってきて俺の隣で可愛い顔を見せる。
「おやすみ。」
「おやすみなさい。」
◆
次の日から学校開校にむけての準備をする。
準備をするのは黒板とチョークだ。
紙はまだ大量生産の体制が出来ておらず黒板とチョークの方が安上がりなのだ。
ちなみに、この世界に黒板とチョークは存在している。
学校が存在してるあたりあってもおかしな事ではない。
「寄付される物の中に黒板がありましたよー。」
「本当かリンダ!? じょあ後はチョークだ!」
「チョークはさすがにありませんね。買ってくるしかなさそうです。」
「よし、じゃあ買ってくる!」
後はチョークを揃えるだけで授業ができるとなるとテンションが上がってくる。
急いで、玄関の方に走っていくとフィルアがいた。
「フィルアも連れて行ってー!」
「フィルアも?院長先生!フィルアも連れて行って良いですか?」
俺とリンダは二人の時以外は院長先生と呼び、敬語も使うという約束をしている。
「フィルアちゃんも?良いですよ。気をつけてくださいね。」
「はーい!」
手を繋いで孤児院を出る。
魔国の首都『スラガ』は少し寂れた印象がする都市である。
だが、治安は悪くない。
殺人は滅多に起こらない。
同族殺しはこの国では犯罪ではなく、さらに重い禁忌になっているからだ。
まぁ、毎回戦争で狩られる側に立てば種族の存続の為に同族殺しなんかしてる場合ではないのは理解ができる。
WEB小説同様、魔族って不憫だな。
「雑貨屋はあそこか。」
「早く買お!」
「そうだな。」
雑貨屋を物色する。
値段が高い紙や羽ペン、インク、本も売っていてまさに学生が来そうな店だった。
「これチョーク?」
「フィルア見つけたのか。そうそれがチョークだよ。一本10ガロか。」
どうやって買うか。
手元3000ガロある。
交渉して、まとめ買いして値切るか、定期購入でさらに値切るか…。
「今は学校が成功するかわからないから、定期購入はやめよう。」
120本カゴにいれてレジに行く。
「おじさん、このチョーク120本買うからちょっと値切ってくれませんか?」
おじさんはちょっと強面の良い人そうな人だった。一本ツノだった。
「なんだ、ガキ。120本も買うのか?」
「はい。10×120=1200ガロになるところを1000ガロにしてくれませんか?」
値切りすぎか、ちょっと失敗したな、と思っているとおじさんから、それで良いと言ってくる。
「良いんですか?」
「そんなに多いと計算ができないんだ。ただ、ガキが嘘言ってないのはスキルでわかるからな。」
スキルすげー、なんでこんな店のレジやってるんだよ、警察とかの方が良いんじゃないか? てか、計算ができないのか?
「計算ができないんですか?」
「計算なんて学校行ける金持ちしかできねぇよ。ガキは計算できるようだが、金持ちか何かか?」
「ガキじゃなくて、ツカサです。リンダの孤児院の子供です。」
「おぉ、あそこのガキか。ツカサか。覚えておくよ。おじさんはジョンだ。で、そんなチョーク買ってどうすんだ?」
「学校をやろうとしてるんですよ。」
「なに学校を?」
俺が学校をやろうとしていることをおじさん、ジョンに説明する。
俺が5歳児だからなかなか信用してもらえないがジョンが出す計算問題を瞬殺すると信用してくれた。
しっかり思考して答えていることが嘘を見破るスキルでわかったらしい。
「俺のガキも通わせてみたいが金はどれくらいとるんだ?」
「お金はとりませんよ。ただ、黒板とかチョークは自分で持ってきてほしいですね。」
「なに!?それだけで良いのか!?」
「はい。」
「俺のガキも通わせてみるか。」
「ぜひお待ちしてますよ。じゃあ、1000ガロ。」
「おう、毎度あり。」
なかなかに学校開校に積極的な人だったな。
定期購入の方もこの店にしようかな。
そんなことを思ってるとフィルアが抱きついてくる。
「ツカサすごい!頭いいんだね!」
「フィルアも俺みたいになれるから大丈夫だぞー。」
「本当!?」
「本当!」
「やったー!」
無邪気に笑顔を振りまいてるフィルアの頭を撫でて孤児院に帰っていく。