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Colony  作者: Scherz
第一章 魔法街 始まる者達
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2-5.クラス分け試験

 ゲームの効果音みたいな音が鳴り止むと、一瞬の静寂が生まれる。

 場違い感甚だしい音が鳴り響いた為、皆が戦闘を中止して周囲の様子を窺っているのだろう。

 そして…島の中央に突然、熊人形が現れた。試験前に自分の事を校長と言っていた熊人形でしたる。


 熊人形の足下にいた火乃花、クラウン、遼は上を見上げて硬直を余儀なくされる。

 硬直した理由は2つあった。

 まず1つ目が、熊人形の突然の出現に驚いた事が1つ。付け加えると、校長と謳う熊人形が出現したからには、クラス分け試験に動きがあると判断した為に戦闘を中断したというのもある。

 だが、これは硬直に至った理由で、ほんの小さな割合を占めているに過ぎない。

 最も大きな理由は…熊人形の股が裂けていた事。そして、その裂け目からイチゴパンツが覗いてた事である。

 ちょっと可愛いような気持ちと、悲しいような気持ちが混ざりあって動けなかったのだ。これが日常の中で見たのなら、笑い飛ばしていたに違いないが、今は真剣勝負の最中。

 どうにも処理能力が追い付かないのは仕方無し。である。

 なんといったってこれから入学して学ぶ予定の魔法学院の校長が熊人形(恐らく仮の姿ではあるが)で、しかも股が裂けていて、大の大人が履いていたら恥ずかしいイチゴパンツが見えているのだ。彼らの気持ちは計り知れよう。

 その熊人形は自分の股を学生数名が凝視している事など全く意に介さず、堂々と言い放つ。


「新入生の諸君、試験は楽しんでおるかの?そろそろタイムリミットなのである。皆には学院のグラウンドに戻ってもらうのである。では、転移するでの。」


 いきなりの試験終了宣言。生徒たちはその急すぎる展開について行けずに口をポカンと開けてしまう。

 そして校長の言葉が終わると同時に、試験に参加していた生徒達は転移の光に包まれた。




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