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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
482/994

9-3-103.闇と実験



ドアの先にあったのは複数のモニターが陳列されている光景だった。


「すごい数ですね…。」


「そうだな。ここまで数があるとは思わなかったわ。」


遼はモニターを1つ1つ眺めて行く。観察している内に、どうやら施設内の監視モニターとしての役割を果たしているらしい事に気づく。


バン!


机を叩く音に横を向くと、ラルフが机に両手をつきながらモニターの1つを喰い入る様に見ていた。


「どうしたんですか?」


遼も横からモニターを覗き見る。


「………龍人?」


そこに映っていたのは龍人だった。宙を飛ぶ鳥が氷を降らせ、それを防御している。


「おいおいマジかよ。龍人がなんでここに居るんだ。この部屋は…実験室か?遼、行くぞ!」


「あ、はい!ラルフは場所分かるの?」


「あぁ任せとけ!ま、多分だかな。」


ラルフと遼はモニタールームを飛び出て駆け出した。部屋を出る直前に振り向くと、龍人に熊と狼が迫っていた。


(龍人の事だから大丈夫だとは思うけど…。急がなきゃ。)


焦る気持ちを抑えて遼はラルフに続き、ラルフは先程よりも更に苦い表情を浮かべながら疾走する。


10分程だろうか、ドアを開けて白い廊下を走る。を繰り返していると、ラルフが突き当たりの壁の前で立ち止まる。


「どうしたんですか?早く行かないと…!」


「まぁそう焦んなって。確かここに大きめのドアがあったんだけどよ。無いんだなこれが。」


「いやいや。無いって…そしたら別のドアを探さなきゃですよ!」


ラルフがいつものニヤリを浮かべる。


「まぁアレだ。入口がなけりゃ、作ればいいんじゃね?ま、任せとけ。」


ニヤニヤするラルフの周囲に魔力が渦巻き始めた。



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