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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
410/994

9-3-31.闇と実験



頭から地面にめり込んだ猪はピクピクと足を痙攣させる。巨体が突っ込んだため、地面はそこを中心としてややクレーター気味に陥没してしまっている。


青年の使った魔法は、言ってしまえば誰でも使うことが出来るレベルの魔法。だからこそ、それ故に、あの猪をそんな魔法で撃沈させてしまった青年の実力がずば抜けている事が分かる。


「いよっと。」


地面に降りてきた青年は、髪を掻き上げてバルクの方を向くと、ニッコリ笑う。


「自己紹介がまだだったよな!俺はルフト=レーレだ!君は…なんだっけ?一年生の対人戦で見た気がするな~。」


「お…おう!俺はバルク=フィレイアだ。街立魔法学院の1年だ!」


ルフトの爽やかさにやや押され気味のバルク。


「うんうん。じゃあ俺の後輩だな!なんたって俺は4年だし!あれだろ?上位クラスだよね?って事は、ラルフに教わってるんだ!あのエロ教師は自由奔放だからなぁ~。俺もさ、1年の時はラルフに追っかけられまくって大変だったんだ!へへっ懐かしくなっちゃったなぁ~!」


早口ハイテンションで話しまくるルフト。

普通ならこのハイテンションに負けてしまう人が殆どなのだが…最初は押され気味だったバルクは、次第にルフトのテンションに感化され始める。ルーチェにお馬鹿さんと言わせるだけの事はあるのかも知れない。


「おー!じゃあ同じ門下生みたいなもんだな!マジあのバカエロ変態教師には毎回毎回苦労させられてんだよー!いやぁ、それにしてもさっきの猪をぶっ倒した魔法はすげっす!なんたって…………。」


ルフトとバルクは楽しくワイワイ喋りまくる。緊張感は既にゼロだ。


お尻がスッポリハマった猪と、頭から地面に埋まった猪。その近くで楽しく会話をする2人の青年。この光景の組み合わせは誰が見ても異様であった。しかし、だからこそルフトとバルクの明るさが際立っているとも言える。


北端に猪が出現したのがPM13:45。


ルフト=レーレが猪を倒したのがPM13:50。ここで、街立魔法学院正門前では新たな展開があった。



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