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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
403/994

9-3-24.闇と実験



四肢を貫かれた事で、熊は崩れ落ちる。遼は熊に重力倍加を掛けて地面に押し付けると、龍人に向かって歩く熊に銃口を向ける。


再び鋭い発射音。

右肩を貫かれた熊は動きを止めると、顔を遼の方へ向ける。そして、息を吸い込み咆哮を放った。衝撃波が熊の口から発生、遼へ襲いかかる。


遼は魔法壁で衝撃波を防ぐと、再び銃弾を撃ち始めた。


炎縄で熊の動きを止めていた火乃花は、遼の使った魔法に驚いていた。


(遼君が持ってる属性って、属性【重力】の1つだったわよね。今のは水に見えたんだけど…。今まで隠してたのかしら?それか今さっき使えるようになった?でもそんな事って…。)


火乃花があれこれと考えている内に、遼の活躍で2頭目の熊が倒れる。


遼はすぐさま龍人の所へ駆け寄る。


「龍人!大丈夫!?」


龍人は漸く息を吸えるようになってきたのか、浅く胸を上下させている。


「あぁ…。なんとか、かな。それより遼、さっきの魔法はどうしたんだ?」


遼はやや困った表情でレヴィアタンに目をやる。


「それがさ、銃が光って触れたら姉さんの声が聞こえてさ。俺にも良く分かんないんだ。…もう使えないし。」


遼の言葉通り、レヴィアタンの蒼い光はすでに収まっていた。


「茜さんの声か…。どういう事だろうな…。」


「んー、刻印が光ってたから、それが関係してるとは思うんだけど。」


「なるほどな。取り敢えず、この状況を打破してから考えるか。俺はルーチェを助ける。遼は火乃花を頼むぞ。」


龍人は軋む身体に鞭を打ちながら立ち上がる。


「龍人…戦えるの?」


遼は龍人の事をかなり心配している様だ。しかし、現在の状況は休む事を許す状況では無い。


「大丈夫だ。休んでらんないだろ。行くぞ!」


「…分かった!」


龍人と遼は駆け出した。



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