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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
396/994

9-3-17.闇と実験



PM1:20


龍人は街立魔法学院前の通りに到着していた。怪しい人物が居ないか確認しながら来た為に、多少時間が掛かってしまった。


「なんだこれ?犬が魔法を使ってないか?」


思わず独り言を呟いてしまう。動物が魔法を使うという光景は、それほどの衝撃力を持っていた。


(あそこに居るのは…スイか。あっちはラルフじゃん。ラルフの方は大丈夫そうだけど…スイの方が押されてるな。何人にも囲まれてるのに優勢って…あの犬すごいぞ。)


龍人はスイの所に助太刀しようかとも考えるが、思い留まる。シェフズから言われた言葉を思い出した為だ。

無闇に戦闘に参加してしまっては、周囲の状況を把握出来なくなってしまう。


(さてと…この後どうすっかな。)


龍人は腕を組んで眼下の光景を静観する。


☆☆☆☆☆☆☆☆


龍人よりも少し離れた所、家屋の上からスイ達の戦闘を見ているのは遼だ。静観を決めて動かない龍人とは違い、両手で白の銃…ルシファーを構えている。


(遠距離の射撃は苦手なんだけど…これ位の距離で見ておかないと、事件現場から少し離れた所での怪しい動きは見つけらんないし。ってか何で龍人はあんな近くで立ってんのさ!)


遠くからの監視は任せた。と言い残して先に行ってしまった龍人の真意が、イマイチ分からない。


(…でも龍人もバカじゃないし、何か考えてるんだとは思うけど。)


実際は、龍人が事件を間近で見てみたいだけだったのだが…。遼には知る由もない。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ロジェスは街魔通りの中央に到着していた。学院前から距離がある為か、周りの人はそれほど焦っている様子はない。


(さて、と。あと5分だな。第2幕の始まりだ。)


ロジェスはポケットからクリスタルを取り出す。その数は4個。

大胆にも道のど真ん中に放り投げ、笑いを堪えながら歩き出す。


クリスタルと魔力を繋げ、いつでも発動出来る状態を保ちながら、あくまでも一般人を装える距離まで離れて行く。


5分後。PM1:30。


ロジェスの魔力に反応し、クリスタルが輝き始めた。



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