表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
395/994

9-3-16.闇と実験



「いてててて。校長!暴力は反対ですよ。ひひっ。」


「ふむ。それで、お主は何をしにここに来たのであるかね?」


キタルは何かを思い出したのか、人差し指を立てる。


「そうでした。動物が魔法を使うという異常事態なので、教師を派遣した方が良いかと思ったんです。」


「それなら心配はご無用じゃ。ラルフが既に動いているのである。」


「ラルフが…。それでは僕も動きますね。」


「駄目なのである。」


ヘヴィーは即答で却下する。


「何でですか!?こんな貴重なサンプルを入手するチャンスはないのに…。」


ヘヴィーは目を細めると、薄く笑みを作る。


「お主には、してもらいたい事があるのじゃ。」


「…なんですか?」


事件現場に行く事を却下されたキタルは、完全に拗ねた態度で応じる。


「今回の事件の根本的問題を解決する事じゃ。」


ヘヴィーはそう伝えると、一枚の羊皮紙をキタルに渡す。


「…これは。そうか、そうかそうかそうかそうか!分かりました。僕の実験テーマから少し外れますが、こんなに面白い実験はありませんね。ただ、実際に実験をする事が出来ないのが難点だが…。やってやろうじゃないか。ひひっ。これを論証できれば…ひひひっ。ふひっ。じゃあ、直ぐに実験をしないとだ。失礼します。」


キタルは羊皮紙を大事そうに抱えながら校長をさっさと出て行った。


「ふむふむ。相変わらずイカれとるの。まぁ、それでもキタルの頭脳は優秀じゃ。頼んだのである。」


ポリポリとクッキーを食べる音が部屋に響く。既にクッキー缶の中は半分以上が消化されていた。


「このクッキー美味しいのである。」


…場面は再び街魔通りへと戻る。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ