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Colony  作者: Scherz
第三章 魔法街 光の裏側
385/994

9-3-6.闇と実験



PM10:50


魔法の台所は何時になく活気付いていた。


「おーい!龍人、遼!棚の整理終わったかー!?次はレジだレジ!客が並んでるぞ!」


「今終わりました!いきまーす!」


龍人と遼は棚から離れると、小走りでレジへと向かう。


「マジさ、何で俺達が店の手伝いをしなきゃなんないんだよ?」


「しょうがないよ。レイラが休みなんだし。」


不機嫌な顔でブーブー言う龍人を、遼は苦笑しながら宥める。レイラの事を出されると弱い龍人は、態度を少しだけ丸くする。


「まぁ、分かるんだけどさ。今までシェフズ1人でこの店やってたんだろ?何か釈然としないんだよなぁ。」


「…確かに。しかもタダ働き同然だもんね。」


「おい!なに喋ってんだ!このピークを乗り越えてから喋れ!」


シェフズの怒りの声が飛んでくる。龍人と遼は顔を見合わせると、前者は溜息、後者は苦笑いを浮かべながらレジへと走る。



1時間後…。


「やっと落ち着いたー!」


龍人は両手を上げながら椅子で伸びをする。


「ほんと…店ってあんなに混むもんなんだね。」


隣では背もたれを前にして座った遼が、グッタリと顎を乗せていた。


「はっはっは!あんなに混んだのは久し振りだ!」


腕を組んで豪快に笑うシェフズは疲れた様子が全くない。


「にしても混み過ぎっすよ!なんで今日に限ってあんなに混んだんだか…。」


龍人の呟きにシェフズは首を捻る。


「ま、確かに今日は何のイベントもしてないからな。偶然が重なったんだろ。どっちにしても、ラッキーだな!はっはっは!じゃ、お前達は休憩に行っていいぞ。そうだな….1時間位は休んでもらってだな、13:00のちょっと前に戻ってきてくれ。」


休憩後もがっつり働かされる気がして、龍人と遼はげんなりしながら店の奥にある休憩スペースに向かったのだった。



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